晴れた日の陽射しは五月のものであるが、朝夕の冷温は依然として続いており今朝も四月上旬の陽気である。 そのせいかツツジの花付きは悪くサツキはまだ開花していない。畑の作物の生長も随分と遅れている。
母の存命中に母の日は報道で知る日であり、何かをすることもなかった日であった。無視したわけではないが、なにやら今更感もあったし照れもあったのである。今にして思えば、心のうちで秘やかに感謝するよりも、せめて形に表しておけば何かは伝えることができただろうにと思う。
そんな母の日が、母の命日と同じ週に今年も巡ってきた。つくづく「墓に布団は着せられず」であり「いつまでもあると思うな親と銭」なのである。 幾つになっても親は親であり、子どもは子どもなのだと、我が親は亡く我が子ども等は三十を過ぎているのに思わされている。
母の日に 子鴉(こがらす)の声 梢に聞く (茫猿)
懐かしき 笑顔かいま見ゆ 白い花 (茫猿)
庭先に白い花が幾つか咲いています。 白さが心にしみてくる大山蓮華です。 一輪だけ咲いた芍薬です。 手入れを怠ったので、勢いにとぼしいマーガレット。 揚羽蝶も飛び始めました。揚羽蝶の好物である蜜柑の花が咲くのも間近です。 脈略はないけれど、柿若葉が陽光に映える五月です。
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