2013梅雨入り

昨日来の雨が降り続いている。 例年より十日ほど早くに梅雨入りした模様と気象庁発表があったが、例年でも五月末には走り梅雨現象もあったから、さほどに早いというわけでもなかろう。
梅雨入りを干天の慈雨の如く思える農夫暮らしの眼で、庭の梅雨景色を撮ってみる。

今年は春先の気温が不順だったせいか、遅れていた馬酔木が満開に開き雨に濡れている

雨のなかでも生き物は日々の暮らしを怠ることなく続けている。蜘蛛も同じである。
屋根から山法師にかけて張られた糸が雨に濡れて光っている。

梅雨といえば雨蛙、濡れた塀の裾に寄りかかって何を思うのか。

ところで、先週末には地元士協会の今年度定例総会が開催された。 隠居の身ではあるが、久しぶりに懐かしい顔に会うのも一興と思い、総会と懇親会に出てみたのである。 その席で止せばいいのに吠えてしまった。 久方ぶりの茫猿遠吠である。

ことのいきさつは こういうことである。 士協会は新公益法人に転換して三度目の定例総会であることから、新年度事業計画並びに予算は総会報告案件である。《事業計画と予算は理事会決定事項である。》 ところが、新スキーム改革を本年七月に控えていることから、予算案の編成が難しいので、執行部はほぼ前年度踏襲予算を理事会決定して報告するのである。 この報告案件について茫猿は噛みついたということである。

閲覧事業が士協会所管から連合会所管に移管し、閲覧料収入が計上できなくなり、新スキーム関連賦課金を徴収する権限が無くなり、関連支出も支払い義務が無くなったにもかかわらず、前年度踏襲予算を理事会決定し、総会に報告するとは何ごとかと云うのである。

徴収権限の無い収入を計上し、義務のない支出を計上するにもかかわらず、注書きすら無いのは理事会の不注意であり無責任さを表していると云い、大幅赤字が予想される財政事情を開示しないのも情報開示義務に反するものであると云うのである。 新スキーム関連収支が不明確であるのならば、骨格予算あるいは暫定予算を編成すべきであり、そのことが直面する事態を正しく会員に伝えることとなるであろうと云うのである。 当然のことながら、予算の裏付けがない事業計画も画餅に過ぎないのである。

事業計画と予算が総会決定事項から理事会決定事項に変わったということは、即ち理事会特に業務執行理事の責任がとても重くなったということであるが、理事会にその自覚が欠けていると云うのである。 《総会提案議案等は前期執行部が提案するものである。》 実は、今年度の理事改選に際して引き受け手が少なく、改選数に欠員が出そうだから「名前を貸してほしい」という依頼があり、「年寄りの冷や水」を承知の上で新執行部の末席に名を連ねたのであるが、《新理事の多くは前期に続き再任されている》 そのような無責任諸氏と席を同じくすることはできないと吠えたのであるが、とんだ「浦島ブリ」だった。

連合会新スキーム改善委に属し、ことの経緯実情を熟知する立場としては、前期理事の苦渋も判らないわけではない。 しかし、問題点や課題の存在を頬被りしたままに事勿れを通そうとするのは町内会や同好会でも許されないことだと吠えたまでは兎も角として、少し厳しすぎたかとも思っている。 いずれにしても、入るを計って出るを制するか、それとも出るを計って入るを図るのか、願わくばこれからの理事会では、居眠りをさせていてほしいと思っている。

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