瀬戸芸と大島

瀬戸芸とは瀬戸内国際芸術祭2013の略称である。 大島とはその瀬戸内芸術祭が行われている瀬戸内海の12の島の一つである大島のことである。

縁者が開催地(島)の一つに居住していることから瀬戸芸については承知していたし、開催期間中に幾つかの島を訪れたいと考えていた。 しかしながら、島の一つに大島があり、その大島には悲しい歴史が存在し今も続いているということは知らなかった。

昨夜のNHK:ETV特集を見るまでは知らなかったのである。 もちろん 国の誤った政策により強制隔離が続けられたハンセン病という病が存在し、2010年に国が過去のあやまちを認め公式に謝罪するまで存在したらい予防法(1907~1996)が存在したということは知っていた。 しかし、高松港から見える島の一つが、ハンセン病の元患者約100人が居住する大島であり、その大島が瀬戸芸開催地の一つであるとは知らなかった。

NHK:ETV特集は悲しいとても悲しい気持ちでみました。 子供の頃に親から聞かされていたらい病の怖さ《国の施策が醸成した誤った認識》は記憶の底にあり、今に至っても払拭できているとは考えないが、それにしても自らの認識を含めて悲しい話でした。 でもそのような誤った認識を少しでも覆そうとする重い意味をもつドキュメンタリーが、深夜のETVでひっそりと放映されていることも悲しく思いました。 《とはいえ、全く伝えられないよりは、少しでも伝えられることは良いことであり、NHKの良心をうかがわせるものです。》  機会を得て大島を訪れたいと思いましたし、島に居住する縁者にも大島訪問を勧めたいと思いました。 瀬戸芸の開催地の一つに大島を含めていることにも瀬戸芸主催者の良心を窺わせるものであり、心強く思いました。

知らないと云うことは怖ろしいことであり、知ろうとしないことはもっと怖ろしいことである。 この歳になって、現役を退いたからでもあるが、知らなかったことに気付かされることが多くなっている。 それはiNetのせいであり、特にFaceBookやTwitterなどのSNSのお陰でもある。

2020年東京五輪開催を決定した南米ブエノスアイレスでのIOC総会で招致演説を行った安倍総理は、福島原発事故についてこのように述べた。

汚染水による影響は、福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメートル範囲内の中で、完全にブロックされています。

福島の近海で私達はモニタリングを行っています。その結果数値は最大でもWHOの飲料水の水質ガイドラインの500分の1であります。これが事実です。そして我が国の食品や水の安全基準は世界の最も厳しい、厳しい基準であります。

このプレゼンや質疑応答には、様々な批判や疑問が投げかけられているが、海外ではどのように見ているかについて、興味深いサイトがある。 「The Broken Lives of Fukushima」と題するリポートと写真は海外の眼がどのように見ているかを教えてくれて、とても興味深い。 ブラウザーにて日本語に変換できない場合は、こちらのサイトを見て頂ければ日本語で読めます。

FUKUSHIMAは何も終わっていないし、終わる目途もついていない。 溶け落ちた原発炉心は今も熱を発し続けているし、汚染された大量の地下水は海に流れ続けているし、それらを止める方策については何の目途もついていない。汲み上げた汚染水貯蔵タンクは日々増え続けているのみである。 円安がもたらした見せかけの景気回復と、東京五輪2020という目くらましは、福島原発への関心を風化させ各地の原発再稼働を後押ししているのである。 しかし多くの日本人はテレビで垂れ流される楽屋落ちばかりのワイドショーや低俗な覗き見番組に押し流されているのであり、大宅壮一がかつて言った「一億総白痴化現象」も、ここに極まれりといった状況にある。

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