昨日、木曽三川公園や九華公園で遊びすぎた疲れのせいか、今日の孫の機嫌は今ひとつである。 それでも喜ぶ顔見たさに家内や嫁の希望も伺って出かけるのである。
最初は近くの千代保稲荷に参拝し、ミニ巣鴨《お年寄りの原宿》の雰囲気に近くなった参道をそぞろ歩くのである。 それから祖父江の善光寺に参拝して胎内巡りに付き合う。暗い本堂内では泣くかと思いきや、物珍しそうに一巡したのである。 善光寺近くのうどん店で軽く昼食を済ませ、帰り道には長良川背割り堤の桜を眺めにゆくのである。
岐阜県羽島市の南端、桑原町から愛知県立田村に続く、木曽川と長良川を分流する背割り堤の桜である。 木曽長良両川を分ける堤防道路で原則車両進入禁止エリアであるから、車両は進入できない。 数年前に訪ねた時は未舗装道路を進入できたのだが、現在はゲートが設けられており桜並木の北端、桑原町地内の木曽三川分流碑付近からは徒歩で堤防法先を行くしかないのである。
物販店はおろか自販機もない、木曽川と長良川とを分ける土手の他には何もない一本道である。桜は長良川側小段約2kmにわたって延々と植えられている。樹齢50年以上の古木が連なる様はみごとである。 満開の桜、土手の若草の緑と菜花の黄色、空の青が、みごとな春爛漫の絵を描いている。 人影少なく人声も聞こえないのだが、川沿いに自生する柳のなかからは鶯の鳴き声が聞こえてくるのである。
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