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桃花台鉄道

 桃花台鉄道、愛称ピーチライナーである。1991年に開業し06.09.30に廃止予定の短命に終わる新交通システム線である。三セク鉄道であり、愛知県が46%、小牧市が10%、名鉄が10%の株式を保有する。


 初秋の一日、新交通システム桃花台線を訪ねてみた。桃花台線・ピーチライナーは名古屋市の北方、小牧長久手の戦い古戦場や小牧城、名神小牧ICが所在する小牧市に位置する。名鉄小牧駅から愛知県が主体になって開発した桃花台住宅団地を結ぶ新交通システムである。桃花台団地は中央道小牧JCTの北側に位置し、中央自動車道が団地中央東よりを南北に縦断している。
  桃花台ニュータウンの中心、桃花台センター駅に入線するピーチライナーである。一ヶ月後に廃止が決定している勢でもあろうが、乗客はまばらであり駅構内も閑散としている。来月の土日はマニアがカメラを構えるポイントの一つであろう。

  桃花台線の名物である高架ループ橋である。桃花台線の終点無人駅桃花台東駅では到着した電車(一方向しか運転席が無い4両編成)がループ橋で方向を転換するのである。このループは名鉄線と連絡する小牧駅側にもある。

  方向転換中のピーチライナーを桃花台東駅フォームより撮影する。ループ橋上で方向転換する電車には乗車できない。

  桃花台東駅を上空から撮影したGoogle写真である。画面中央にループ橋が見える。桃花台線の廃止は営業不振によるものであり、不振の原因は住宅団地の計画人口が半減したことなどが云われているが、基本的に乗客数見込みの甘さと計画の中途半端さが云えるであろう。目新しさから新交通システムを採用したものの名鉄線やJR中央線との連絡性が不十分であり、いっそのこと在来システムの高架鉄道を建設して名鉄やJRとの相互乗り入れを計れば全く違った展開となったであろう。

『黄金の秋は猪害&猿害』
  稔りの秋である。稲穂が黄金になると中山間地の水田では電気柵を設けて猪対策を行う。広い範囲を効率的に電気柵で囲うから農道も通行止めなのである。猪や猿や熊にしてみれば山から喰い物を無くしておいて何が猿害か、猪害熊害呼ばわりは片腹痛いことであろう。

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