橘大五郎とは、大衆演劇橘菊太郎一座の看板役者の名前である。
昨日は畏友小島正三氏が岐阜県調停協会会長に就任されたのを祝う会が開かれたので、岐阜へ出ました。久しぶりに二次会三次会にも付き合った結果、深酔いを得て岐阜市内で宿泊しました。翌日、車検に出してあった車が車検完了するのを待つあいだに、豊富座を訪ねたのです。
豊富座というのは、岐阜市柳ヶ瀬にある演芸場です。岐阜市内にある大衆演劇の常打ち小屋ですが、まだ入ったことがありませんでしたので、一度は覗いてみたいと訪れました。
ところがこの日は奇しくも豊富座の閉幕日だったのです。 来月からは同じ柳ヶ瀬の旧岐阜メルサに開店したドンキーの八階に移転するのを記念しての座長公演が「豊富座緞帳下ろし公演」と銘打って開催されていました。
日頃の入場料は1800円なのですが、全国各地から座長が集まっての公演ですから、入場料も6000円と高額です。 どうしようかと少し躊躇はしたのですが、珍しいことですし最初で最後のことだからと奮発して入場しました。 演劇、ショー、そして緞帳下ろし口上というプログラムでしたが、いずれも楽しめました。大衆演劇に劇評などは不粋なことですから、写真をお楽しみ下さい。
並の女性には真似の出来ない色っぽさです。女より艶やかな男というのも演技力といえばそれまでですが、いやはや、なかなかどうして見事なものです。
大衆演劇のショーは集金タイムでもあるのです。胸に光っているのは一万円札で作られた扇です。 劇場の客は95%までが女性です。わずかに見える男性も明らかに並ではない雰囲気のお方ばかりです。 茫猿独りが掛け声が飛び交う空気に馴染まないでいました。
役者の胸元目指し、万札扇を持って駆け寄る女性たち。
この役者さんも、なにかデカダンスな雰囲気を漂わせ、とても色っぽい。
当日の入場チケットです。前売り券で会場はほぼ満席、十数席残っていた当日券を入手できたのは幸せだったと云えるのでしょう。
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