我が鄙里で白い花といえば、ヤマボウシ、ミカンそしてオオヤマレンゲである。山法師と蜜柑が咲いた。大山蓮華はまだ蕾も小さい。《他にも、石斛、梔子、夏椿、夾竹桃などもあるが、それらは皆夏の花である。》
山法師は昨秋に枝を大きく払ったから、今年の花つきは良くない。
さて芍薬である。牡丹と比べられることが多いが、牡丹が年増女の艶やかさとすれば芍薬は恥じらう乙女とでも表現しようか。手に持ち重みのする牡丹の花、蕾の時期が長い芍薬でもある。シャクヤクは牡丹の台木としてよく使われる。
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