明日は「士協会会長調整会議」が開催される。「臨時士協会会長会議」とでもすればよいものを、あえて調整会議と名付けて開催する執行部の意図とは裏腹に、新スキーム改善問題の成り行きにモノ申さんと手ぐすね引く会長さんも少なくなさそうである。 サクラサクのかチルのかは明日の成り行きそして、翌日の理事会を待たねばわからない。
此処に来てREA-NETを巡る水面下の意見応酬が活発なのだが、注意しておきたいことがある。 REA-NETについていわゆる五次データの管理を中心とする士協会管理の継続を主張する向きもあるようだが、「五次データは今や閲覧対象ではなく、三次と四次データについては既に鑑定協会管理下にある。」という既成の事実である。 このあたりの掛け違いがどのように働くのか、注目しておきたいところである。
それとも決着するに至らず、五月理事会まで先送りされるのか、当事者にとっては眦(まなじり)を上げ口角泡を飛ばすところであろうが、一歩引いて醒めた目で眺めれば、情報というモノの有り様にかかわる大きな流れを前にして「澱みに浮かぶ泡沫(うたかた)を論じる」に似ると言えば、言い過ぎでしょうね。 先ず謝っておきます。
業界の内外では価格等情報について、こんな動きが見られるようになっている。
※不動産 株map.com (サイトより引用) 不動産価格査定システムは、国土交通省提供の不動産取引価格データを使用し、ヘドニック・アプローチにより、マンション、戸建および住宅地の理論価格を計算します。住所、最寄駅、駅からの徒歩分数、専有面積、などを入力するだけで理論価格が算出可能です。 なお、当該理論価格は限定された情報で算出したものであり、実際の売買価格を保証するものではありません。 「個人情報の入力を求めないという点で、過去の類似サイトとは大きく異なる。」
※カンテイくん:不動産良否診断システム (サイトより引用) 内覧現場でスマートフォンに表示される画面の質問どおりに進むだけ! チェックすべき箇所や順番、見逃しがちな項目も漏れなく効率的に確認できる仕組みになっていて、確認場所をナビされながら、しかも同時に診断してもらえるという一石二鳥の頼れるアイテムなのです! カンテイくんが自信を持ってオススメする特許出願中の新機能です、ぜひご利用ください。 「こちらは会員登録を要求する。」
個人情報の提供という代償を払うことなく、有益な情報を提供できるというビジネスモデルが成り立つようになってきたと云うことであろう。 株MAP.COMが云うところの「国土交通省提供の不動産取引価格データ」なるものが、土地情報ライブラリー提供データであるとすれば、鑑定業界の予想を超えて、市場は進化しつつあるということであろう。
さて、そのような巷のことはさておき、鄙里の芽吹きは今日も続くのである。
左より、南京櫨(ハゼ)、紅蘇芳(スオウ)、そして柿の芽吹き。
鄙の大島桜は、今日の暖かさで開花が進んだが、鄙桜はまだ咲き初め状態のままである。
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