今週のはじめに、ふと思いついてと云うか、仕事を途中で放り出して溜まるストレスの捌け口を求め県境の峠越えをした。岐阜県郡上市から福井県和泉村(現在は大野市)への峠越えである。昔はといっても昭和の頃であるが、この峠道は付近にスキー場があるくらいの積雪が多い険しい山道であったが、今はずいぶんと改良された結果、隧道が多いものの快適な道路(中部縦貫自動車道の一部)になっている。この新緑の峠道で撮影したが先号記事の「空木の花」である。
油坂峠をトンネル内のカーブが大きい隧道で抜けると福井県側は九頭竜ダム湖である。
ダム湖を左に見ながら西進すると、やがて旧和泉村の中心部にたどりつく。越美北線・現九頭竜線の終着駅「九頭竜湖駅」に至るのである。昭和30年代は岐阜県側の越美南線・現三セク長良川鉄道と連絡することが夢として語られた越美南北線である。
南線をワープロ変換すると最初は難船が示されるのは越美南線のその後を示すようである。北線だとて、火苦戦と変換されるから似たようなものであるけれど。
九頭竜湖駅である。立派な建物だけど無人駅で、一日4往復の便しかない。
別便で報告する「越前朝倉遺跡付近の駅、九頭竜線一乗谷駅に停車するジーゼルカー」である。
旧越美南線も北線も今や危急の状態にある。三セクに転換した南線・長良川鉄道は利用客数が伸びず赤字経営から脱却できず、その存続が危ぶまれている。
旧越美北線は、JR西日本が引き継いだのであるが一昨年の福井水害により足羽川鉄橋が流失してその復旧工事中である。現在も一乗谷・大野間は代行バスが運転されている。
写真のジーゼルカーは本来なら福井-大野-九頭竜湖を結んで走るはずであるが、この一乗谷駅無人駅で福井方面折り返し運転中である。
Tags:鉄道
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