郡上白鳥と越前一乗谷の蕎麦

今週初めに、岐阜県郡上市白鳥町から中部縦貫道経由で油坂峠を越えて越前一乗谷に至った最初の目的は、蕎麦を訪ねてであった。
つまり、お昼にいただいた郡上の蕎麦が不満で、エイヤッと峠越えをしたという訳である。目的の丸岡二八大宮亭には結局行きつけなかったが、朝倉遺跡に出会ったという訳である。行き着けなかったのも当たり前で、場所が福井だったか武生だったかも憶えていないのだから当然である。でも犬も歩けばというか、禍福吉兆は糾える縄のごとしと云うべきか。


この日の午前中は仕事で郡上市白鳥町にいたのである。昼食は蕎麦にすべく、「郡上白鳥・向小駄良の国道156号沿道、蕎麦屋「源助さん」に立ち寄る。白鳥のお母さんたちが経営する「手打ちの蕎麦」を供するというのがウリである。
しかし、そばの茹で加減が甘いのである。腰があるのと茹で足りないのを勘違いしている蕎麦である。この勘違いをしている店は意外と多いのである。
ところで「源助さん」とは、白鳥マンボとも云われる郡上白鳥盆踊りの曲目の一つである。



左側は源助さん店内に飾られる白鳥踊り(盆踊り)の切り子灯籠である。右は店内照明用の美濃和紙製行燈である。

こちらは源助さんお薦めの蕎麦稲荷である。すし飯の代わりに蕎麦を詰めたいなり寿司である。初めていただいたがウーーンである。お代わりは結構ですということだ。稲荷を含めて素人ッポサがうりなのかも。

そこから、峠を越えて九頭竜湖を過ぎ、朝市で有名な大野市を過ぎ越前朝倉遺跡に至ったという訳である。大野では大野城趾に立ち寄ったがそれは機会があればまたということで、今は蕎麦である。
越前一乗谷、朝倉遺跡を過ぎてさらに谷奥に入った街道筋に、築百年の農家を改造した蕎麦屋さんである。店構えは素晴らしい建築である。尺角はあろうかと思えるケヤキの大黒柱や煤びた梁の太さなど一見に値する。蕎麦も水準以上であるが、残念ながら座敷のしつらいがイマイチである。装飾過剰で詰め込み過ぎなのである。しつらいとアシライに余裕がほしい。
最近に美濃町の「桃李」を見たせいでもあるが、あと一息の努力である。場所といい屋形と云い素材は高水準である。
越前一乗谷 蕎麦屋「利休庵」



利休庵・座敷床の間のしつらいである。壁、書院の障子など努力は認めるが装飾過剰である。オロシ蕎麦とモリ蕎麦を頂いたが、撮影を忘れて腹に入れてしまったから写真は無し。

玄関のケヤキ大黒柱は見事なものである。この柱と杉戸を売り物にすればいいのにと思うが、店主の思いはまた別物なのであろう。

利休庵から出会ったサイトがこれである。「越前そばびと」である。
驚いたことに、今回の越前行き最初の目的としながら探し当てられなかった蕎麦屋「丸岡二八大宮亭」が紹介されているではないか。このお店に行きずりに立ち寄ったのは、もう四年も前になるだろうか、今も記憶に残るお店である。次回から福井へ出向く時はこのサイトを必携である。

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