滋賀の止揚学園から冊子止揚105号が送られてきた。同時に”止揚展”の案内も届きました。 止揚学園の仲間達の「元気がもらえる貼り絵」などが観られます。
・開催日時 2009/05/08(金)から 05/14(木)まで
各日とも9:00~17:00 (05/14は12:00まで)
・開催場所 滋賀県近江八幡市為心町 日牟礼八幡宮鳥居前 白雲館2Fにて。
白雲館へはJR近江八幡駅から長命寺行きバスにて大杉町下車。
JR近江八幡駅から古い町並み探索をかねて徒歩約2.5キロです。
※イベント 05/10(日)14:00~15:30
福井達雨先生のおはなしと”止揚シスターズ”による”歌の会”があります。
会場の白雲館は、明治10年に八幡東学校として建築された建物で、当時のお金6千円で建築されたと伝わる貴重な擬洋風建造物です。近江商人が子どもの教育充実を図るためその費用の殆どが寄付で賄われたと記されている。 白雲館周辺は江戸時代からの商家の家並みを残す町筋ですし、八幡堀付近の散策も楽しいでしょう。 ”止揚展”だけでなく近江商人発祥の地の観光もかねて、是非多くの方に訪ねていただきたいと思います。
冊子止揚105号の巻頭言を止揚学園のお許しを得て転載します。
『仕える、捧げる、謝る、足を洗う』
福祉施設の仕事は自分や家族の生活を守るために、お金を得るだけではなく、(皆に仕える)(他者に捧げる)優しい心と、(施設などに入所した人たちを切り捨て、社会から隔離したことを謝る) (他者の足を洗う)謙虚な心も必要になってくる。
現代、国はこの四つの心を大切にする福祉よりも、福祉施設をお金を中心とした福祉企業に変える方向を進めている。
心の福祉が、お金の福祉企業に変わると、市場主義的会社組織になり、合理的に利潤を得る働きを要求されるようになる。
しかし、福祉施設は合理的な会社ではなく、お金を儲けるよりも、生命や心、即ち、人間を大切にする非合理な場である。見えるものよりも、見えないものを大切にする場である。
「仕える」「捧げる」、そして、「謝る」「他者の足を洗う」この四つが福祉施設を支える柱である。この四つの心を失くした時、福祉は死を迎えるのである。
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