蝋梅はロウバイと読みます。 蝋のような質感と透明性のある花です。以前からほしかった花ですが、昨年手に入れましたところ、今年早くも花を咲かせました。
正月も瞬く間に過ぎゆき、早や十日です。暮れから正月にかけて畑仕事を休んで読書のほかは高校サッカーや駅伝を観て過ごしました。昨夜は黒澤明監督・志村喬主演の「生きる」をBSで観ていました。半世紀以上も前、終戦直後の映画ですから、時代背景が今とは全く異なりますが、「死期を悟ることから始まる生きること」には時代がどう変遷しようと変わりはないと観ました。
ロウバイ(蝋梅)です。
水仙も花の数を増やしています。
藪のなかの一重の山茶花。
万年青の朱い実。
切り株の傍らに群生する万両。
水仙を切り花にして父母の遺影に供えました。 もう何処にもいない両親ですが、私が生きて手向けを続けている限り、私のなかに彼等は生きていると、水仙の花のなかに面影を偲びました。 母が祖母の遺影を祀っていたのも仏壇を守っていたのも、似たような思いだったかと偲びます。
「生きる」には、往年の名脇役が勢揃いしていて見飽きません。 志村 喬、小田切みき、金子信雄、浦辺粂子、菅井きん、丹阿弥谷津子、田中春男、千秋 実、左 ト全、藤原釜足、中村伸郎、木村 功、加東大介、宮口精二、そして怪優:伊藤雄之助。
モノクロの画面が、モノクロだからこそ多くを語っていると観ました。水墨画に似たりとも云えましょうか。
昨夜、こんなe.Mailが届きました。
『・・・ありがとう 礼が遅くなって申し訳ない
今までは自覚症状も見かけの症状もなかったから元気にしてたが、さすがに髪の毛がしっかり抜けていくと、病を思い知らされている…
明日から、後しばらくの仕事が始まるから沈んではいられないが』