Railwaysとは、49歳で自らをリストラし鉄道の運転士になった男の物語です。
昨年春に乗った一畑電車が懐かしかったし、中井貴一さんと奈良岡さんが好きだから観たのですが、物語の背景になっている奈良岡さんと中井貴一さんが演じる、つき放した母と息子の心模様が最近の自らに被さって感情移入しました。
小品だけどほのぼのとした佳作です。主人公とは十七年も歳は違うけれど、「いつからでも 人は前に進むことができる」と、自らのこれからの生き方までも考えさせてくれる映画でした。 そんなことを抜きにしても、一畑電車のデハニ50型を堪能できたし、宍道湖の畔を電車が走る風景にもひたることができたし、納得の佳作です。年老いた登場人物(奈良岡さんや笑福亭松之介さんが演じる)の「長年住み慣れたところを離れたくない。」、「年をとると変われない。」というセリフや「我が家で死にたい。」というセリフも、素直に胸に落ちてきます。
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