表題は1997年にお亡くなりになった藤沢周平氏の新刊書名である。 藤沢氏が生前にあちこちに書いておられた、故郷の随想をまとめた新刊である。 もう藤沢氏の新刊に会えないと思っていましたから、書棚で見つけたときは嬉しくて、即購入したのです。
《乳のごとき故郷》
藤沢周平氏が優しい目線で故郷を語っている一節々々は、自分自身の故郷への思いにもつながりますし、書名となった「乳のごとき故郷」という一文には、藤沢氏の享年まで残すところ僅かとなった己自身の今、そして明日を考えさせてくれます。
久しぶりの書棚渉猟だったので、他にもこんな本を求めました。
井上ひさし 最期の長編小説 「一週間」
茫猿の衰えた目に優しく、薄くて携帯にも手軽な、ワイド版岩波文庫から
「ツァラトゥストラはこう言った」
「風姿花伝」
光文社新書から「ローカル線ひとり旅」
残念なことに見落としたのか、書棚に在庫が無かったのか、
乃南アサ 「禁漁区」(10/08/31新刊)
秋の夜長に備えて、これは速攻でネット購入申し込みました。