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自己嫌悪

 自己嫌悪に陥っている。 今日は地元士協会の年次総会が行われた。 総会の欠席も考えたのだが、日頃汗をかいている執行部への礼儀としても出席するべきであろうと考えて出席したのである。 提案されている議案にさしたる疑義も批判もないことから、ひたすら沈黙を守るつもりであったのだが。はてさて!!


 議案説明の後、質疑に移ったのだが、茫猿は沈黙を守っていたというより居眠りをしていた。 しかるになんということか、茫猿の名前などを交えて質疑が推移するのである。それでも沈黙を守っていたのだが、議長から発言を促されマイクが回ってきたのである。 マイクが手元に来ようと誰に煽られようと黙しておればよいのに、生来粗忽で一言多い性格は直らないのである。
 ついつい、戦略と戦術論とか、ロードマップとか、巧遅は拙速に如かずなどと一席ぶってしまったのだ。 止せばよいのにと、今は自己嫌悪に陥っているのである。 沈黙が金とは思わない、言うべきは言うべきであるという考えに変化はない。 でも言わないと決めたら、なぜそれを守り通せなかったかと、いささか悔やんでいる。 つくづく、生来の出しゃばり一言居士癖は、焼かねば直らないものよと、今更に忸怩たる思いで嫌悪するのである。
  小言幸兵衛とか横町の辛口隠居などと粋がっているから、直るものも直らないのだろうか。
  嗚呼なのだ。
     

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