2012.11.16 福井鉄道福武線に越前武生駅から乗車し、終着の福井市田原駅に着くまでの経過は「福井鉄道福武線」記事に記載したとおりである。 翌日にもその続編を掲載する予定でいたが、鑑定業界が直面する課題に関わる記事を書いていたり、11.28に開催が予定されている新スキーム改善委員会の議案を精読し質問書を用意していたり、幾つかの野暮用に時間を取られたりなどして、掲載が遅れたのである。(11/28委員会報告は委員会終了後に記事にします。)
業界がらみの話では、会員の問題意識が内部調整にかかわる問題に終始することが多いのだが、これも最近記事で述べたとおり外部環境の変化(業界の存在意義が変化しつつあるのでは?という課題)に如何に対処してゆくのかという課題が等閑(なおざり:放置)にされているという、ある種の焦燥感が拭いきれないでいる。
とはいっても、既に現役を退隠した身であれば、何を言っても評論家的にならざるを得ないのも現実であり、現場を離れた身であれば見ているよりしかたないのかとも思わされている。 傍からみれば、鄙の気楽な隠居が何を吠えているのかということでもあろうと自嘲自認するのである。
さて、福鉄田原駅に隣接する越前鉄道田原駅にて、越前鉄道福井駅発三国港行きに乗車したのは2012.11.16 11:18のことである。 画面の右奥に見える線路が福鉄線終着田原駅、左が福井駅方面より入構してきた越前鉄道三国港行き電車である。 (注)田原駅付近をGoogle Mapで検索するには、Google Mapを開いて座標値「36.074866,136.217367」を、検索欄にコピー&ペーストする。
軌道線の雰囲気もある福鉄線と違い、こちらは完全なローカル鉄道線である。
最近は幾つかの地方鉄道で、顧客サービスと観光客誘致を兼ねて女性アテンダント制度が採用されているが、越前鉄道でも採用されていた。 越前鉄道は旧京福電鉄の福井電鉄事業が廃止されたのを受けて、沿線5市町を主要株主として設立され、事業承継した第三セクター方式の鉄道である。 写真は車内で切符販売をするアテンダントである。
三國港驛に着いたのが、11:58 昼食場所を探しながら港付近を海岸まで歩きました。 晩秋の三国海岸、青い空青い海白い波、遊子ひとり佇むのことです。
時節柄、えちぜん蟹を頂くのが定番なのでしょうが、独りの昼食であること、夕刻には「いわしや」さんの宴会料理が待っていること、何よりも時間にそれほど余裕がないことから、お願いしたのは「がさえびカツ丼(1,800円)」です。 これが絶品でした、がさ海老が五本も載っているのです。 カリッと揚げたてのがさ海老に三つ葉をあしらったトロトロ溶き卵がまとわりついて、口の中で絶妙のハーモニーを醸し出します。 海老は尻尾の先まで美味しくいただきました。納得の1,800円でした。
三國港驛から、折り返す電車に乗って福井駅、駅前からタクシーに乗り、四県協会議会場に到着したのは開催定刻14:00に五分前でした。 車中から目についたのが、休耕水田に転作栽培されている刈り取り期を迎えた蕎麦畑でした。 数カ所でコンバインが蕎麦を収穫している光景もみかけました。 画面一面に黄色く色付いているのが蕎麦です。 転作奨励作物が蕎麦であるとは、さすが越前おろし蕎麦の本場です。 蕎麦は成長が早く管理が容易であり、さらに花付き時期には白い花が美しく咲き揃います。 花の時期の九月頃には、一面の蕎麦の花が見事だろうなと想像できます。 越前鉄道のも一つの路線、勝山永平寺線には翌日に乗車するのですが、そのことは稿を改めます。
花の時期の写真がどこかにないかと探したら、「ふくいの自然マップ」サイトに「えちぜん鉄道沿線のソバの花」と題して掲載されていましたので、借用転載します。 撮影場所は三国芦原線本荘-大関駅間のようです。上掲写真の撮影場所もその付近です。
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