遂にピース煙草が一箱千円になりました。 というのは正確でなく20本入り一箱千円のピースが新発売になりました。 確かに旨い煙草です。香りはまろやかでエレガント、味わいも穏やかで芳醇で深みがあります。 でも1本50円ですから、チェーンスモーキングの贅沢は叶いません。 1本吸い終われば、次の煙草に手を出すのがためらわれます。
何度も禁煙し、最長禁煙期間は数年に及んだこともありましたが、何かのプロジェクトに関わって壁に当たれば喫煙者に舞い戻るを繰り返しました。 三月が過ぎて晴耕雨読以外に何もなくなったら、煙草はこのThe Peaceだけにしよう、一日数本の喫煙者になろうと思っているところです。
角形の缶入り「The Peace」缶を明け、内蓋のアロマパック・シールをそっと小さく剥がすと甘い香りが立ち上ってきます。若い頃に憧れた缶ピースのアルミシールを明ける時に薫ったのと同じ香りです。しかし、あの世界的に有名な美しい鳩のデザインを汚す不粋な注意書きが、どうにも我慢できないから、シールを貼って化粧してみました。
この三缶のピースを買い求めた煙草店でのこと、「ありますが、在庫は20個ですから、三個以上のまとめ買いはお断りします。」と告げられました。 コンビニや駅売店には売って無くて、一部の対面販売煙草店のみで扱っているようです。 下の写真は化粧する前のThe Peaceです。
この今様P缶を、バーカウンターに置いてグラスを傾けていれば、必ず話題の糸口になります。お店のスタッフとの話題に、相客との話題にはなるのですが、1本差し上げ、1本差し上げていると20本なんて見る々々まに無くなってしまうのです。
さて、先号記事で思わせぶりな予告をした事案その後ですが、原稿の推敲を繰り返しながら、状況変化を見守っています。並行してアヒルの水かきもしています。
もう茫猿の手は離れたと思っていた「新スキーム改善問題」であるが、何やら危うい風向きを感じている。 それは公的土地評価に関わる新スキーム由来事例の取扱についてである。 相評・固評に関わる事例資料利活用を公的土地評価関連として、地価公示・地価調査に準じて取り扱うか、それとも一般鑑定等利活用に分類するのかという問題である。
この問題の帰趨は公的土地評価のあり方だけでなく、公益社団法人の事業目的の有り様にも大きく関わってくると考えているのである。 この件に関しては原稿は既に用意しているが掲載はしばらく見合わせているところである。
今しばらく、提言公開は見合わせます。 ただ提言の骨子はこのようなことです。
新スキーム改善問題も、公的土地評価問題も、ともに全国各士協会が採用できる選択肢を用意しておくべきで、江戸や浪華の事情に配慮した選択肢も必要でしょうし、長州や会津や美濃の事情に配慮する選択肢も必要なのだと考えています。当然のことながら、固評に難しい問題を内在させている地域用の選択肢も必要なのだと考えています。
とは申しても、安全性担保と透明性確保は譲れない一線でもあるのです。そしてその一面は、鑑定士であれば誰でも何時でも何処からでも、必要なデータを必要な数量だけ所要の受益対価負担と保存関連データ&生成データ提供という役務負担の上で、利活用できるという最も好ましい状況を実現させることでもあるのです。 そしてそれは究極のナレッジマネージメントの実現にもつながるものと考えます。
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