彌天芙敬に倣う(7月の経過-3)

 7月23日から26日に至る4連休、逡巡の日々の記録である。4連休とは23日木曜・海の日、24日金曜・スポーツの日(よく分からない)そして、土曜日曜の4連休である。

2020.07.23(海の日)(曇り時々雨)
 4連休の所以となったスポーツの日がよく判らなかったのも道理で、10月の体育の日が転じてスポーツの日となったものであり、しかも2020年だけは五輪特例で7月に移動して、海の日と合わせて4連休となったものと知った。五輪は翌年開催の予定だが4連休はそのまま残った。毎日が日曜日となって久しい茫猿には所詮無縁の話である。

 この4連休も梅雨明けとはいかず雨模様が続く日々のようであるが、今朝の新聞では新型コロナ感染症第二波の蔓延?と云う見出しが踊っている。持病持ちの茫猿には些か困った話である。 先日亡くなった叔母は約三ヶ月入院していて病院で亡くなったが、コロナ騒ぎで見舞いが家族1名に制限されていたから、茫猿が見舞えたのは死期が迫ってからの一回限りであった。

2016頃の似顔絵

 茫猿自身もコロナ騒ぎで日常の通院を控えたから、内視鏡検査が二ヶ月遅れたともいえるのである。この連休明けには市民病院で術式の予定などを詰めるつもりだが、万が一感染すれば手術は無期延期となりかねない。延期となれば重症化も避けられまい。

 様々な場面状況で、様々な人々に、様々に影響しているのであろう「COVID-19」である。終息する様子も見えないし、高齢の持病持ちには影響が大きいと云われてみれば、改めて不気味感が増してくる。

23日の朝刊が報せるところによれば、07/22の国内感染者数は795人確認され、緊急事態宣言時の04/11の720人を上回って過去最高を記録し、流行の第二波が懸念される事態となっている。折しも観光支援事業「GO to トラベル」が始まった。アクセルとブレーキを一緒に踏むような事態だ。

2020.07.24(金)(スポーツの日)03:12 曇り朝方からは小雨の予報
 床の中で目覚めて思う、入院に際して持ち込む新書や文庫本を数冊選んでおかねばと思う。新唐詩選、万葉秀歌(上下)、正法眼蔵随聞記講話、漢字百話、西行、親鸞と道元、禅的生活、問いの問答、それに最近購入した、量子とはなんだろう、宇宙の始まりに何が起きたのか、これらの中から五冊以内に絞り込まねば。それに携帯用DVDドライブの購入も検討しよう。《DVDドライブは結局買わず。》

 大垣北高FB同窓会で紹介されていた『ママのバレッタ』(田中聡子著:生活の医療社)を通販購入する。『ママが、がんになった。大好きなバレッタ(髪飾り)もつかえない。―子育て世代のがん患者コミュニティ“キャンサーペアレンツ”から生まれた絵本』

届いた、読んだ、ホッコリ、孫娘に送る。

 昨日から日に3〜4時間以内と決めて、畑仕事をしている。入院が二週間以上になりそうだし、退院後もしばらくの間は畑仕事は無理だろうから、草が伸びて手が付けられなくなりそうだからと考えての手入れである。他に除草剤の散布、庭木の刈り込みなども入院前の要作業項目である。

 連休のあいだに理髪店にゆき、髪の毛も短くしてこよう。冷蔵庫の隅に此の春に収穫した桜の種がある。秋半ばを過ぎればポットに種蒔きをしよう。さて、花が咲くのは何時になることやら。

 市民病院は2019年に日本食道学会食道外科専門医認定施設に認定されたと、HPは知らせている。食道癌はほぼ全症例で腹腔鏡/胸腔鏡を用いた手術を行っているとも伝えている。食道切除手術症例数は2017年13件(13)2018年12件(11)2019年12件(11)、()内は腹腔鏡下手術症例数。

 因みに胃・結腸・直腸切除の合計症例数は2017年493件(209)、2018年431件(208)、2019年455件(229)である。消化管切除施術例の大半は胃以下であり、上部消化管である食道切除例は各年とも3%未満である。胃・結腸・直腸切除は毎日1回以上施術、食道切除は月に1回程度、我が食道施術は希少性高い。

雨にうたれるムクゲの花

 ガンの疑いを聞かされても、ガンと告知されても、それ程にアタフタもオタオタもしないのは何故だろうかと考える。茫猿が腹が据わっているとか覚悟ができているなどと云うことではあるまい。此の数年いや十年近く、多くの癌は不治の病では無くなってきている。

 前立腺癌などは完治が当たり前、胃ガンも大腸ガンも肺ガンも五年生存率が大きく上昇している。そんな治療法の進歩を伝える情報を多く見聞きしているし、周りにいる寛解患者も少なくない。膵臓癌でも五年以上生存が見込まれる状況である。長生きをすれば、癌の発症は当然のことであろう。茫猿だって、脳梗塞を二年前に発症し、今回は癌を発症した訳で、次に心筋梗塞を発症すれば三大死因病制覇である。

 ホームドクターが教える「86歳であれば手術を避ける選択も有りでしょうが、76歳では手術して全摘が一番良い選択でしょうね(その上で、86歳を目指そう)」と云われたことが全てであろう。

《7月の経過4》へ続く

《ご寛恕下さい》本記事は公開予約投稿です。2020/08/15以前に記事を作成し、08/20以降にサーバに公開予約をして開示するものです。したがいまして、本記事をご覧になってお問い合わせなどのメールをお寄せ頂きましても、筆者茫猿はメールを読むことも、当然お返事を書き込むことも叶いません。入院に際して病室に「MacBook Air」は持ち込んでおりません。またWi-Fi環境も有りません。悪しからず、御了承下さい。

《表題について》「彌天芙敬に倣う」とは我が父母の法名(一般には戒名とも云う)彌天(父)、芙敬(母)に倣う(ナラウ)である。父母の旅支度及び旅立ちを手本としてまねると云う意味である。

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