彌天芙敬に倣う(6月の経過)

 久しぶりの投稿です。七月末から八月初めにかけて二、三の投稿はしましたが、そのあいだの多くの日々は『彌天芙敬に倣う』シリーズ十余本の日付予約投稿を作成しておりました。本日から一連の予約投稿が順次開示されて行きます。 

 本サイトの主宰者である”茫猿”は、2020年8月の第三週にCancer手術の予定である。術後の経緯・経過が悪くて万が一帰還できなかった場合、或いは帰還しても従前とは程遠い状態に陥った場合に備えて、ことの顛末を報せる記事を術前に用意しようと考えたのが、検査結果の告知を受けた7月の、今年だけの四連休前(海の日 07/23、スポーツの日 07/24、土曜日曜)のことである。

 06/23より本日(07/22)までの経過は非公開日記「晴耕雨読の日々」に記していたので、それを転記する。十分に癌が疑える経過だったから、後日の憶えとしても必要だろうと考えて控えていたのである。

 「鄙からの発信」サイトに予定日付で予約投稿した記事をそのまま公開するか、削除するか未だに迷っている。多分、予定日付に至るまで迷うであろう。読者各位の眼に触れたと云うのであれば、迷いを振り切って公開を選択したということである。公開と後悔は先に立たずと今は洒落ている。

 公開するか否か迷い続け、書き進めて施術日が近くなるにつれて、開示に気持ちは傾いている。表題の「彌天芙敬に倣う」とは我が父母の法名(一般には戒名とも云う)彌天(父)、芙敬(母)に倣う(ナラウ)である。父母の旅支度及び旅立ちを手本としてまねると云う意味である。

 最初は「彌天芙敬に目見ゆ(マミユ)」としたが、シックリこないというより、目見ゆは些か早いので「倣う」としたものである。さて、日を追って示す、ことの顛末は斯くの如くである。

2020.05.12  晴れ
五月晴れの快晴が続く、凱風快晴の季節である。晴天が三日以上続く様だから病害虫防除を行おうと考えている。その前に、後日用の記録をしておく。

 三月のいつ位からか、食道に違和感を感じる。お茶やコーヒーを飲む時は然程に感じないが、固形物を咀嚼して飲み込む時に痛みを感じる。三月は微かな痛みだったが、この頃ははっきりと痛みを感じる。

帯状疱疹後遺症の神経痛が右手脇の下から胸まで及んで来たのかとも疑ったが、どうやらそれとは違うようである。食道の炎症であれば数日で治るものが、こうまで続くのは異常である。ネットで調べてみるが確かなことは判らない。秘かに食道癌を疑っている。

2020.06.23  『上部消化管・内視鏡カメラ』
 三月の頃から熱いものや硬いものを飲み込むと、食道に違和感を感じていたのである。違和感は次第に軽い痛みに転じてきた。直ちに医師の診察を受けなかったのには”コロナ騒動”が影響している。2018/04発症の脳梗塞以来、毎月の検診と投薬を欠かさず続けてきた。ところが、新型コロナ感染症騒ぎで月毎の定期検診を二ヶ月に一回とし、投薬量も二ヶ月分頂くことにしていた。

 それで四月五月の検診は飛ばしていて、六月検診時(06/19・金)にNw医師に症状を初めて伝えると、即座に胃カメラ検査をしてみましょうと言われた。診療所で胃カメラ診療が出来るならばと承諾し、直ちに今日(06/23・火)の日時を決めたのである。

 前夜10時以降絶食して9時半より診療開始。 最初は治療用の使い捨て着に着替えて、コップ一杯の薬を飲まされる。次いで鼻孔に何やら知らぬ薬を噴霧し、しばらくして麻酔薬を噴霧する。細い管を入れて鼻腔を慣れさせしばらく後に太い管に差し替える。ここまでは看護師の作業である。

《13.06.09 初孫を抱く茫猿自像》

 Nw医師が現れ、胃カメラの管を鼻から喉を通り食道に挿入される。食道を通過し、胃も通過し十二指腸にカメラは至る。モニターで見る限り、食道も胃も十二指腸も綺麗なものである。医師の診断もキレイな状態ですねと云うことであった。「食事の際に胸の辺りに痛みがあるのですが」と伝えると、「食道を見ましょう」と言われ、カメラが食道に戻ると鼻腔より40cmの場所に炎症が見つかった。

「ただの炎症にも見えますが、念のために顕微鏡検査をして見ましょう」と、炎症部分の一部生体を切除に取りかかると、少し出血した。生体検査の結果は後日知らされるが、取りあえずはガンとは認められないとの診断であった。

《後になって考えてみれば、此の時にガンと診断されなかったのではなくて、生体検査の結果を得るまでは曖昧な判断に止めたのではと思われる。私の反応を危ぶんだのかもしれない。》

2020.06.30  04:50 雨 『精密検査』
 昨日の午後、Nw医院から電話あり。「生体顕微鏡検査の結果、癌症状が疑われるから市民病院での精密検査を勧めます。ついては市民病院の予約を取りたいのでご都合を伺います。」と云うことであった。

 いつでも結構ですと答えると、病院の予約を取ってから連絡するので電話の近くに居て下さいとのことであった。 早速に、翌日の検査予約を取っていただき、本日09:00より診察である。昨日の今日のことであり、慌ただしく何やら気忙しくもあった。

07:30 自宅を出発、揖斐川福束橋で渋滞する。
08:10 市民病院到着。
08:30  診察受け付け、Nw医師の紹介状提出。
09:00   診察開始、消化器内科・Y田医師の問診を受ける。
09:50  血液検査。
10:00  超音波検査。
11:00  造影剤の点滴を受けながら、CTスキャン。

 本日の診療はこれで終了、明日は09:30より、上部消化管経口検査を受ける予定である。検査結果の告知は07/10の予定である。

地下1階の廊下待合でCT検査の順番を待っていると、廊下が少し肌寒かった。2010/04/19に痛みを訴えて検査入院した母のことを思い出した。CT検査を受けている母を廊下で待って居たときの漠とした不安を思い出した。

 (7月の経過)に続く

ご寛恕下さい》本記事は公開予約投稿です。2020/08/15以前に記事を作成し、08/20以降にサーバに公開予約をして開示するものです。したがいまして、本記事をご覧になってお問い合わせなどのメールをお寄せ頂きましても、筆者茫猿はメールを読むことも、当然お返事を書き込むことも叶いません。入院に際して病室に「MacBook Air」は持ち込んでおりません。またWi-Fi環境も有りません。悪しからず、御了承下さい。

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彌天芙敬に倣う(6月の経過) への2件のフィードバック

  1. 宮本吉豊 のコメント:

    FBでの発信が途絶え、気になってこちらを覗かせて頂きました。

      お見舞い申し上げます。

    • Nobuo Morishima のコメント:

      (父に代わりまして、息子より連絡申し上げます)
      ご連絡ありがとうございます。せっかくのお見舞いを頂戴しておりましたが、父は去る10月2日、逝去いたしました。
      生前の御厚誼に感謝いたしますとともに、ここに謹んでご通知申し上げます。

      生前に父が用意しておりました訃報もこのブログに掲載いたしましたので、よろしければご笑覧くださいませ。

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