鄙の我が茅屋にも山茶花の花が開く季節がやってきた。 昨日は学生時代から今も交遊が続く旧き友が遠路遥々と茫猿の無聊を慰めに訪れてきてくれた。 小春日和を思わせる陽射しのなかで炉を囲んで呑みかつ語らったことである。 今やともに古稀目前、既にリタイアした者、事実上リタイアした者、リタイアのスケジュール消化に入った者と、多少の立場の違いはあるにせよ、おかれた状況に大差なく、幾日残されてるとも幾歳残されるとも計り知れない月日を、如何に過ごしてゆくかに話題が重なる数刻でした。
日が陰り炉の火が恋しくなる頃に、「閑かだなあ」という詠嘆を残し彼らは我が畑の収穫物を積み込んで家路につきました。 隔てなく気兼ねない旧き友の有り難さが、秋の夜長に沁みいる昨夜でした。
もう間もなく日がな一日訪れる人とてなく、林のなかに枯れ葉がこぼれゆく音のみ聞こえるような、静かに明け閑かに暮れゆく日々が待っている茫猿ですが、その実退屈で無聊をかこつ日々に耐えきれるだろうかと、無聊そのものを心細く不安に感じているのも紛れないことです。
茫猿ひとりの目にとまるだけの山茶花 花の色は白。
山茶花 花の色は赤。
何の手入れもしていない菊だから、花は小さいのですが、それでも目一杯咲いていてくれます。
来週11.15は年内最後の理事会開催日です。 開催通知が届かないなと思っていたところ、11.11深夜に開催通知が新しく設けられたBBS(会議連絡用ツール)にて伝達されてきました。 特に重要と思える議題も報告事項も上程されていないことから、理事会出席を見合わせることも考えますが、会議出席は理事の責務であろうと自覚もしていますから、二三の質問事項をまとめることができれば出席するかと思っています。
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