岐阜の喫茶は日本一

楽天トラベルは、岐阜の喫茶店・年間消費金額日本一という記事を掲載している。 日本一の根拠は家計調査ランキング(平成21~23年平均)によるものである。 この総務省調査結果は、なにか出来レースのように面白い。
中華麺は盛岡市、蒲鉾は仙台市、餃子は宇都宮市と浜松市が拮抗、清酒は新潟市、うどんは高松市、カステラは断トツ長崎市と、世間に名高いご当地名物を裏付ける結果となっている。

岐阜市は喫茶店の他に柿購入額が一位である。 (柿も岐阜特産品である。柿購入額一位を自家消費購入と考えると誤るのであり、その中味は地元特産品を縁者に送る贈答用としての購入額が多い結果であろうと推量できる。 ちなみに牡蛎の一位は広島市である。)

楽天記事が述べているように岐阜は喫茶店が多い。市内、県内にいると気づかないが他都道府県に出ると、適当な喫茶店を探すのに苦労することが多いのである。 また岐阜の喫茶店文化はモーニングサービスに象徴される。 モーニングサービスの提供方法は様々であるが、最も多いのが「コーヒー、トースト半分、ゆで卵」で通常料金というケースである。 次に人気の高いメニューは通常料金に100円~150円を加算してモーニングサービス・Aなどというメニューである。

このメニューは、トースト一枚、ポテトサラダ、バナナ半分、ミニ茶碗蒸し(味噌汁)などという組み合わせになる。 通常料金で、トースト半分、バナナ半分、ゆで卵、なぜかコーヒーゼリーまでという店もある。 日曜日の午前中などは家族連れで喫茶店に出掛けて、ブランチをモーニングサービスで済ませるなどという家庭も少なくないのである。 客が殺到するから、受付簿に名前を書いてから駐車場の車のなかで順番待ちなどというファミリーもいる。

ウイークデイの午前中に、コーヒーを飲もうとそんな店にふらりと入れば悲劇が待っている。 空き席に座れたとしても、周囲は子供を送り出したママ友グループや、暇を持て余すオバサングループで占められており、賑やかな女性達の会話で埋め尽くされているのであり、早々に退散というハメになる。

岐阜の喫茶店隆盛をコーヒー好きな県民性ととらえると、少し誤りかねないのであり、一般的に(茫猿の知る限りにおいて)コーヒーにはミルクと砂糖をたっぷり入れる人が多く、ブラックで嗜むという人は少ないように思われる。

だから、喫茶店=コーヒー店と考えると間違うのである。 岐阜の喫茶店はコーヒー店+軽飲食店なのであり、カレー、鉄板スパ・ナポリタン、チャーハン、店によっては味噌カツまで提供するのである。 だから、モーニングサービスつまり朝食の場所であり、手軽なランチの場所であり、呑みに出る前の腹拵え夕食の場所でもあるのである。

もちろん、このような軽飲食喫茶店ばかりではないので、コーヒー専門店も存在しているのであるが、どちらかといえば少数派であり絶滅危惧種になりつつもあるようだ。

喫茶代と同じく世帯あたり購入額日本一の柿について、 我が茅屋にも渋柿が数本と富有柿が十本くらいある。かつては求めに応じて販売するくらいの収穫量があったが、近年は老木になってしまった(戦前からの古木である)のと、手入れが行き届かないせいで自家消費にも届かない量しか収穫できなくなっている。 昨年の実成りなどは皆無に近かったが、今年は些かましかなと思っているが、秋にならねば結果はわからない。

《閑話休題》  台風時などによくTV、ラジオで強風増水時には屋外に出ないようにとか、河川に近づかないようになどと報せている。 これについて、農業見習い中の次男がFBでこんなコメントを載せている。

「この時期のニュースの一つと言えば、台風や大雨の際に田んぼの見回りで亡くなるというお話。 人間の力ではどうすることも出来なくて、わざわざ危険な所へ近づいていく必要は無いのに・・・というようなお話しを毎回耳にしますが、それはごもっともなお話だと思います。

しかしながら、あくまでも個人的経験による見解、と断った上で書くのですが、自分が米づくりをするようになってからはその人達の心情というのが少し理解出来るようになったんですよね。  田んぼと言っても地域によって様々な環境ですから一概には言えませんけれども、大雨によるオーバーフローで畦が決壊してしまうのではないだろうか、丹精込めて育てている稲がどうなっているのか、どうしても気になってしまうんです。 歳がいった人ほど、真面目な人ほど、その傾向は強いように思うんです。

時間を掛けて育てた稲が一瞬でダメになることは誰しも避けたい事ですし、先人が苦労して作ってきた田んぼの環境を壊したくない、また壊れることで他の田んぼに迷惑をかけたくない、という思いがあると思うんです。」

この発言、茫猿も理解できるなァ、支柱は倒れていないか、苗の根元は洗われていないか、畝は崩れていないか、何より雨降りでなければ判らないこともあると、雨のなか畑の見回りに出掛けるのである。 我が茅屋の屋敷内のことだから、事故ったとしても滑って転ぶか、増水した水路に滑り落ちる位で済むのだが、雨風の中、見まわる気持ちはわかるのである。

雨が続いて茅屋のアジサイも花の数が整ってきた。 この花は一般的な手鞠状の花をつけるセイヨウアジサイではなく、日本古来種のガクアジサイである。 アジサイの花言葉が「移り気」とか「冷淡」などとあるのは、梅雨時を明るくしてくれるこの花に失礼なことだと思う。 昔、数十年も前に、母がカシワ餅を作ってくれた時に、カシワの葉が手に入らないからアシサイの葉を代用にしていたことを思い出した。 うろ覚えだが、皮は小麦粉、餡は枝豆餡だったように思う、ほとんどミョウガ餅(ぼち)もどきである。

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