弥生三月雪の朝

北日本や北陸では冬の嵐が吹き荒れていると報道されているが、ここ鄙里も雪の朝で弥生三月朔日《ついたち》を迎えている。紅い蕾を膨らませていた緋寒桜も震え上がっているようだ。

ただ弥生月は弥生月なのである。朝陽の昇る時間は早くなり、昇る位置もずいぶんと真東に近くなった。日ざしのまぶしさや暖かさは春彼岸近しを実感させる。幾らかは遅れるかもしれないが、緋寒桜も開花まぢかである。20160301kanhizakula

北国の人からすれば、ご愛嬌にしかすぎないであろう薄化粧の雪の朝20160301yuki

国交省では不動産鑑定士へのアンケート調査を行っている。国交省は「不動産鑑定士試験等の見直しを検討しておりますが、見直しに当たっての参考とするため、不動産鑑定士として登録されている方の現状を把握するため、不動産鑑定士の方を対象としたアンケート調査を実施」と云っている。 志願者数の減少や業界の沈滞する傾向は地価公示や取引価格情報調査等の将来にも大きく影響するであろうから、状況把握に本腰を入れ始めたのかもしれない。

しばらく前に、少子高齢化及び過疎化の進む地域では、地価公示・地価調査そして取引価格情報調査の志願者減を嘆く声も聞かれたと記憶する。鑑定士数の増加は限られたマーケットの奪い合いを招く、いわゆるゼロサムが懸念されたものであるが、適正数を下回ればルーテーン化した業務の円滑な遂行が懸念される。このようなジレンマは成熟化《沈滞とも表現される》業務にとって避けられないものなのであろう。

《安倍総理が嘯くように》成熟化産業から成長産業への転換とか移行などと言うのは簡単だけれど、それができれば世話は無いと云うのが本音のところであろう。

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