彌天芙敬に倣う(8月の経過-1)

 本日ようやくに梅雨明けが発表された。平年値より11日くらい遅い梅雨明けである。07/29の愚痴零しについて、後々のために詳細を記録しておく。

 市民病院看護部には「入退院支援センター」と云う部署がある。HPから紹介文書を引用する。『術前看護師縁センターの業務も引継ぎ、令和元年10月に入退院支援センターを開設しました。検査や手術、治療のため予定入院される方の入院や、検査、手術の説明などを行っています。入院説明では患者様の身体面のみでなく社会面・精神面からの全体の問題とらえ、退院支援に繋げるような関りをしています。』 《術前看護師援センターのクダリは看護師と支援が合体して師縁と入力されたのであろう》

 ここでT看護師より、入院までの検査や手続き、入院に要する持参品などについて丁寧な説明を受けた。丁寧ついでに「何かお尋ねは?」と云う”ベテランと思えるT看護師”の誘導に載っかって愚痴をぶちまけたと云うことである。

 手術の危険性について、起こり得る術後の合併症・中心静脈穿刺術、起こり得る麻酔の合併症、起こり得る術後の合併症・開胸開腹食道切除術(腎不全他3%、縫合不全23%、神経麻痺25%、胸水貯留30%、誤嚥などによる肺炎54%)、これらのリスク説明書をロクに読まずに、医師説明ののちに署名しました。《穿刺は最初に戦死と変換された。何やら言い得て妙》 

 これらのリスク説明は、最近5年間の食道癌切除40例における発生率のようです。肺炎症状は50%以上の確率で認められたようで有り、これは治癒済みの事例であろうが罹患することは確率1/2である。縫合不全例は23%もある。とてもリスクが高い手術なのではと『不安』に思われる。こう云う”%表示例”は全体としてのリスク表示で有り、丁寧かつ適切な情報開示であろうと感謝します。左はさりながら、当の本人にしてみれば「罹患するか、しないか」の二者択一なので有り、ある意味では「All or Nothing」なのです。

 だから、内科から外科への引き継ぎ、つまり手術日の決定を連休数日のあいだ延期したのです。延期したからといって、納得に達したと云う訳では無い。今でも切除手術を受けずに済むのであれば、受けないと云う選択をと云う気持ちが大きいのです。

 家庭医のNw医師は「87歳であれば様々な選択肢があり得ようが、77歳には切除以外に選択は無い」と言われましたが、私は様々な選択肢を検討する余地大いに有りと考えています。今の生活を一年でも二年でも持続することを優先したい、切除法の選択がそれに近いのか遠いのか迷っています。

 彼女はこの手の愚痴開陳には手慣れている様子で、苛立ちも不機嫌も見せずにニコヤカに聞いてくれた。私も「分かってはいます。だけどどなたかに話したい、聞いていただきたい。先生にも家内にも話せないのです。」と断りを入れ「聞いて頂き、有り難うございます」と結んだ。

2020/08/01(土曜) 晴れ
 朝は梅雨晴れの空で雲もなく風は爽やかだった。”梅雨明け十日”とされる暑さの兆候もなかったので、庭の花木の刈り払いを始めた。ヒラド、ツバキ、キンモクセイ、クチナシ、ナンテン、ゴヨウマツなどの徒長した枝の刈り払いである。

 そこへ従兄弟のHくんが叔母の49日法要の報せを持って来た。08/23に予定していると云うから、出席を断るについて発症から検査、告知、手術予定などの一連の経緯を説明する。病院関係者と妻以外の誰かと初めて病状に関わる会話をしたが、それなりに吹っ切れて仕舞えば良いのだけれど。

今日は是迄、(8月の経過-2)に続く

ご寛恕下さい》本記事は公開予約投稿です。2020/08/15以前に記事を作成し、08/20以降にサーバに公開予約をして開示するものです。したがいまして、本記事をご覧になってお問い合わせなどのメールをお寄せ頂きましても、筆者茫猿はメールを読むことも、当然お返事を書き込むことも叶いません。入院に際して病室に「MacBook Air」は持ち込んでおりません。またWi-Fi環境も有りません。悪しからず、御了承下さい。

《表題について》「彌天芙敬に倣う」とは我が父母の法名(一般には戒名とも云う)彌天(父)、芙敬(母)に倣う(ナラウ)である。父母の旅支度及び旅立ちを手本としてまねると云う意味である。

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