若者の危機感

 昨日は東京の若手鑑定士・士補の皆さんと、新宿で飲み会を行いました。鹿児島を出発して、九州、中国、四国を遊説して東京に入り、夕刻在京若手諸兄姉と懇談しました。
 現状に対する危機感や閉塞感は率直に申し上げて、都市部の若手鑑定士の方が遙かに高いと感じました。地方に比べて競争が激しく安定感が乏しいことや、老成した先輩鑑定士が目線を同じくして若手と問題意識を共有しようとしないことが、危機意識を高めているのかもしれません。


 昨今の鑑定評価に対する問題認識と現状分析も正確且つ深いものがあります。鋭い問いかけを沢山頂いて、正直に申し上げればタジタジでした。「最近の若者はシラケテイル」などとは、とても申せません。参会の多くの方が「鑑定評価は、色々な場所に行けるから、観光気分も味わえて楽しい。様々な分野の方々にお会いできるのも素晴らしい。同じ仕事が二つとないことも知的探求心を満足させる。」と鑑定評価の楽しさを語って頂きました。
 逆に、「時として意に添わない評価を行わざるを得ないこともあり、勤務鑑定士としては辛いこともある。鑑定書の論理構成よりも価格第一主義の現実に直面するときは虚しさを感じる。」と、NOと言えない立場の辛さも聞きました。
 しかし、大半の若手諸兄姉は、鑑定評価書が評価額を表示することに止まらず、評価額が求められる過程を詳細に且つ論理的に説明することに、意欲を燃やしており、同時にその説明や調査内容を、依頼者から評価されるときに大きな充足感を味わえると述懐していました。Webに載せるのは躊躇する発言もありましたが、それとても現状打破の意欲の現れだと思います。若くてスマートな男性鑑定士や魅力的な女性鑑定士に囲まれた、新宿の楽しい夜でした。来週は再度上京するのと東海・中国巡業です。東京、静岡、岡山、北九州、山口の皆様にお目にかかるのを楽しみにしています。

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