Think Different ,中空構造,21世紀の資本

年末年始、連日の更新である。今更に何かに目覚めたというわけでもない。雪や時雨の天候が多いから野良へ出られずキーボードの前に坐らざるを得ないことが一つ、年始早々に野良仕事でもあるまいと考えることが一つ、何かを考えることが連鎖反応や連想現象を起こすから端書き原稿が溜まってゆくことなどが更新持続の理由なのである。

【Think Different】
茫猿がAppleコンピュータが好きなことや好きな理由は、「鄙からの発信」に何度も書いてきた。年齢の割にはパソコンやプログラムに強くなれたのはApple  Macintosh に親しんだおかげだと今も思っている。

改めて、我が意を強くさせてくれる記事に出会った。1997年のThink different. キャンペーンのプレゼンについての記事である。倒産寸前、瀕死のAppleに戻った故スティーブ・ジョブズが、反転攻勢を目指す広告キャンペーンを前にして、社内向けに行ったプレゼン・スピーチなのである。《以下はBLOGOSよりの引用

“Here’s to the crazy ones.
The misfits.
The rebels.
The troublemakers.
The round pegs in the square holes.

The ones who see things differently. They’re not fond of rules.
And they have no respect for the status quo. You can praise them, disagree with them, quote them, disbelieve them, glorify or vilify them.
About the only thing you can’t do is ignore them.
Because they change things.

While some see them as the crazy ones, we see genius.
Because the people who are crazy enough to think they can change the world, are the ones who do.”

”クレージーな人たちがいる。
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。

四角い穴に丸い杭を打ち込むように、物事をまるで違う目で見る人たち。彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。彼らの言葉に心を打たれる人がいる。反対する人も、称賛する人もけなす人もいる。しかし、彼らを無視することは誰にもできない。

なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。彼らは人間を前進させた。彼らはクレージーと言われるが、私たちは天才だと思う。 自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから。” 《以上、引用終わり》

ナンバーワンを目指すよりもオンリーワンンを目指そうとする「APPLE」が「Macintosh」が、どうしようもなく好きな理由が、ここにある。

【中空構造】
一月二日の夜のEテレ、何気なくチャンネルを変えて臍を噛んだ。古今東西の名著を識者が読み解く「100分de名著」新春特別 21:30から23:10の90分番組の、終わり三十分のところだった、知らないから当然録画予約もしていない。出演者は松岡正剛、中沢新一、斎藤環、赤坂真理である。名だたる、しかも茫猿がシンパシーを感じる論客揃いである。《赤坂真理さんも含めて、各氏の論説を知りたければ、HUFFINGTON POSTBLOGOS にて検索してみてください。》

松岡正剛が”いき”とは生き方と「九鬼周造の”いきの構造”」について語り、中沢新一が無分別こそ日本の強みと「鈴木大拙の”日本的霊性”」について語り、赤坂真理が”もの”を恋う感受性とはと「折口信夫の”死者の書”」について語り、斎藤環が日本の中心は空っぽと「河合隼雄の”中空構造日本の深層”」について語るのである。

かのスティーブ・ジョブズも、不遇な時代に「日本的霊性」その他の鈴木大拙著書を読み影響を受けていたとも紹介されていた。ジョブスと大拙がつながっているなんて驚きとともにジョブスがまた好きになった。

番組の放送を知らなかったから録画もしていないので、早速に紹介されている四冊の書籍をオーダーしようとしたのだが、前述の各書籍リンクをご覧になればお判りのとおり、日本的霊性以外は総て「松岡正剛の千夜千冊」にノミネート済である。
アマゾンばかりがノサバルのは意に染まないことである。しかし、楽天も今ひとつ気に入らない。だから、気は進まないがアマゾンからオーダーせざるを得ないと心穏やかでなかったが、先ずは松岡正剛の千夜千冊を読んでからにしようと、気を改めた。

【21世紀の資本】
しばらく藤沢周平と池波正太郎を読み返すばかりで、小さな濃紫の脳髄が痺れる本を読んでいないから、「21世紀の資本《ピケッテイ》、資本主義の終焉と歴史の危機《水野 和夫》、日本人のためのピケティ入門《池田信夫》」を注文した。ピケッテイ:728頁を読み切れる自信は無いが、水野 和夫氏と池田信夫氏の解説だけでは誤誘導されかねないので、原本《山形浩生訳》も手もとにおいておきたいと思ったのである。山形浩生氏の訳本ならば信頼できると考えているのだけれど。

尚、この三冊について時系列的に並べると、2014.03第一刷発行が「資本主義の終焉と歴史の危機」、次いで2014.12.08第一刷発行が「21世紀の資本」であり、「日本人のためのピケティ入門」は2014.12.25に第一刷が発行されている。

この三冊の書籍は、元旦にオーダーしておいたのだが、先ほど届けられた。 雪深い鄙にいても、オンラインでオーダーすれば直ちに手もとに届く便利さは何ものにも代え難い。でも正月三が日の雪の朝に本を入れた箱を抱えてチャイムを鳴らす「セールスドライバー」さんの心中を思い、ご苦労を思えば、彼に「ご苦労様、ありがとう」と声をかけるのである。

《LE CAPITAL 帯より》
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資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す。IMG_0801

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