梅小路機関庫

梅小路機関庫、茫猿の年代の鉄道ファンには懐かしい名前である。京都駅の西方約2kmに所在し、一時閉館していた蒸気機関車の扇形機関庫であり動態保存館でもある。1914年建築、1972年開館したSL保存館であり、幼い息子たちを連れて何度も訪れた懐かしい場所である。しばらく閉館していたが、今年四月に改装を終え、新しく京都鉄道鉄道博物館として開館した。

孫たちを連れてゆくために、一度は概要を見ておきたいと思い、開館して間もない日曜日であり、雨天でもあったが、訪ねたのである。もちろん梅小路鉄博のために京都へ向かったのではない。畏友中村の一周忌墓参と彼に献杯する集まりが、この日の夕刻に予定されていたので、その機会に午後の時間を利用して訪ねたのである。

《JR東海シャトル切符》
退隠して鄙暮らしの茫猿には時間だけをたっぷりと持ち合わせている。先日、旧友に教えられた大垣➡️京都間の大幅割引切符をこの際に試してみようと思い立った。茫猿が京都へ向かう時は一番近いJR駅である岐阜羽島駅から新幹線を利用するのが当り前だった。往復料金8,840円、片道所要時間約40分、岐阜羽島駅まで約10分である。この旅程を最寄り在来線駅である大垣駅から辿ろうと云うのである。

2016/06/19  08:35   輪之内町文化会館前発名阪近鉄バス(料金 510円)自宅から輪之内文化会館までは家人に送ってもらう。バス便は毎時一往復である。
09:05 JR大垣駅着
09:35    米原往き普通列車乗車
※大垣駅にて大垣京都間シャトル切符(往復料金4,610円)を購入する。 この切符は岐阜羽島駅からの新幹線利用に較べればほぼ半額と云う大幅割引である。大垣~米原間の在来線の普通車自由席と米原~京都・新大阪間の新幹線「ひかり」「こだま」号の普通車自由席を利用して往復する切符である。同時に往復購入であること、米原・京都間は新幹線利用に限られることなどの制約も伴う。つまり、大垣・京都間の乗車列車はJR東海運行列車に限られており、米原・京都間を在来線(JR西日本運行)を利用して途中下車などはできないのである。JR東海囲い込み切符とも云えるのである。
10:14   米原駅着 米原駅の到着フォーム向かい側には姫路行き新快速が停車していたが、乗車できない。乗車すれば購入切符が無効となる。
10:24    米原発の新幹線こだまに乗車する。
10:45     京都駅到着

自宅から京都駅までの所要時間は二時間強であるから、料金半額・所要時間三倍弱というわけである。大垣駅から、垂井駅、関ヶ原駅、柏原駅、近江長岡駅、醒ケ井駅という普通列車ローカル駅の旅を楽しみ、米原乗換の手間を厭わなければ、ノンビリ旅人には嬉しい切符である。日頃乗ることの無いバス乗客にもなれるのである。20160621waribiki

《京都駅から梅小路鉄博へ》
京都駅に到着し直ちに梅小路へ向かうのである。雨天であるからタクシー利用も考えられるが、せっかく割引切符を利用する旅であるから、駅前の市バスターミナルへ向かうと、梅小路鉄博ゆきのシャトルバスが運行されているから、これを利用する。

晴れていて陽気の佳い頃であれば歩く距離である。徒歩二十分くらいで、途中は梅小路公園を横切ってゆく道筋は京町屋を眺めたり、少し回り道をすれば西本願寺も近い散歩道《京都駅〜梅小路公園エリアマップ》である。道筋には、こんなモニュメンとが15基も点在しているのである。 梅小路公園には京都市電広場や京都北野チンチン電車広場もあるから、鉄道ファンには見逃せないのである。また京都水族館も最近に開館している。

鉄博の入場券売り場は雨のなか長蛇の列である。傘を持たない茫猿は車中で読み終ったものの捨てずにいた新聞を頭にかざして列に並ぶのである。写真の列は、茫猿が入場してしばらく後の列である。茫猿が並んだ時は写真の倍以上、傘をさす男性付近まで延びていた。20160621gyouretu入場料金は1,200円也。20160621tetsuhaku

館内は大混雑と云うほどではなかったが、雨天だから屋外に出る人が少なくて、そのぶん屋内の混雑が増していた。特に食事場所が混雑していた。館内で購入した弁当は駅弁などと較べて特段高いとも思えないが、内容的にはコストパフォーマンスが低い。京都駅から向かうのであれば、京都駅もしくは伊勢丹デパート地下で弁当を購入してから向かうべきである。その方が弁当の選択肢も広くなる。孫と再訪する時には弁当を選ぶ楽しみも加えるべきなのである。

梅小路鉄博:京都鉄道博物館
展示内容は豊富であるが、茫猿が楽しみにしていたジオラマは整理券配布・時間制限が有り見ることはかなわなかった。旧二条駅舎内にあるミュージアムショップも整理券配布の列が長過ぎて、絵葉書購入も次の機会に譲ることとした。

ほとんど駆け足に近い梅小路体験であるが、スカイデッキからの眺望は飽きないものがある。南東に東海道線と新幹線越しに東寺の五重塔、東に京都駅、北東に京都タワーと山陰線を眺めていれば時の経つのを忘れさせる。眼下では乗車体験のSL運行、そして扇形機関庫と転車台を眺めるのである。 白煙を吐き汽笛を鳴らすSLの音も楽しめる。20160621tohji20160621sl20160621kikanko

雨のなか、孫たちと来る時のための下見とはいえ、三時間ほども滞在しただろうか。孫の年齢を考えれば、梅小路公園の北野チンチン電車や京都市電、芝生広場、それにSL体験乗車であろうが、梅小路公園のすぐ南側を体験乗車のSLが間断なく往復するのを眺めるのも佳いだろう。風向きによってはSLの吐く煙の匂いや、汽笛音に振動も感じることが出来よう。

割引シャトル切符と駅弁代だけで済むと云う計算ではあるが、孫たちはローカル列車も新幹線も蒸気機関車《眺めるだけ》にレトロ市電まで体験できる。梅小路鉄博は数年後にして代わりに京都水族館へ連れて行くのもありと考えながら、その夜の集合場所であるホテルへ茫猿は向かうのである。

名前だけは知っているが乗ったことの無い列車ネームプレート。旅に出ることも少なく、特急列車など乗ることの無かった若い頃を振り返って、いささかの感傷にひたる。20160621name

 

 

 

 

 

 

関連の記事

カテゴリー: 線路ハ何処迄モ, 茫猿の旅日記 パーマリンク

梅小路機関庫 への2件のフィードバック

  1. Joh のコメント:

    京都駅からは下記モニュメントを辿りながらの移動が良いのではないかと。

    https://www.westjr.co.jp/life/region/pdf/keihanshin/20160315_2.pdf

  2. Nobuo Morishima のコメント:

    Johさん有り難う。記事に加筆して紹介しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です