夏至の頃は白い花が似合う

もうすぐに半夏生である。半夏生とは夏至から数えて11日目をいい、七月の二日頃を指す。またその頃に白い花を咲かせ、葉を白く斑入りさせる植物の名前でもある。梅雨空には白い花が似合うのであり、木陰にほの白く見える半夏生はゆかしいものがある。

残念ながら我が鄙里に半夏生は植生していない。それでも梅雨空に似合う白い花としては”山梔子・クチナシ”がある。このクチナシの花が咲き始めた。今年の夏至は6月21日であるから、夏至に先駆けて咲き始めたクチナシである。20160615kuchinasi

甘い香りを漂わせるクチナシの他にも、白い花が咲いている。夾竹桃である。夾竹桃は白い花を咲かせるものと赤い花を咲かせるものがあるが、鄙里では白が一週間ほど早く咲き、遅れて赤が咲く。今は白い花が盛りである。20160615kyouchikutoh2

上の写真の夾竹桃は雑木林のなかに咲いている。陋屋の生け垣にしている夾竹桃は、毎年剪定を加えて刈り込まれているから、花付きはまばらであるが、青い葉のなかにぽつりぽつりと白い花が見えるのも悪くない眺めだと花守りは思っている。20160615kyouchikutoh

そして沙羅も白い花である。20160617shala1 20160617shala2

梅雨空の下では雨読なのだろうが、サイト更新のあと更に読書では目に負担が大きいから止めにして、鉢に合わなくなったり部分的傷みが見えるセッコクと岩ヒバの植え替えを行うことにする。

ところで、マスゾエ祭り《マスゾエ叩き》は辞表提出で幕引きとなるようだ。このマツリは罪深いものがある。先号記事で触れたことであるが、マスゾエ空騒ぎは多くの大事なことから国民の目を逸らしてしまった。アベノミクスの不首尾、安倍総理の参議院選挙後の改憲発議狙い、甘利口利き疑惑、そして石原都政の闇《舛添氏は石原氏をセコク小さくなぞっただけという講釈が今になって出てきている。》、それらいずれもが”マスゾエ叩きのマツリ”の喧噪のなかで消えていったのである。《祭り:iNetの空騒ぎ》

舛添氏を消極的に擁護するかのように見せかけておきながら、最後になってハシゴをはずした都政自民党と公明党の姿勢が、国政自民党と公明党そして安倍内閣の意を受けてのものであろうことは、容易に窺い知れることである。 ”マツリ”の炎を燃え広がるだけ燃え上がらせておいて、程のよいところで叩き落とすという筋書きを描いた者がいるとしたら、とんでもないマキャベリストである。

このような見方は”うがち過ぎ”という批判もあろう。しかしながら、日本のマスコミ(商業ジャーナリズム)の胡散臭さを思えば、TV報道へ為政者が示す恫喝にも似た牽制姿勢をみれば、iNetのSNS(Social Networking Service)に見られる付和雷同性を思えば、”然もありなん”と思えるのである。

昨日、FBに「鄙からの発信」をリンクして、つぎのように書き込んだが、”疾しき沈黙”は避けたいと今も考えている。『雨を得て作物も草々も順調に生育している梅雨入りの鄙里で、参議院選挙を考えている。私たちの行動、見識、矜持が問われている。願わくば、諸子等、疾しき沈黙にひたること勿れなのである。』

 

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