祇園香煎??

 「森野中の小泉枯れて亀(井)蒼く(青木)なる」などと云っている内に、
3月から 4月にかけて、貴重な時間を無駄に消費しようとしています。
 外交機密費が騒がれているのに、辞めるのやら辞めたくないのやら、
全く判らない総理が外遊しようとしています。これこそが、税金を無駄
遣いする外遊でなくてなんだろうと思います。
 「木っ端役人が詐欺で奪った税金で競馬馬を買った」などと、問題を
矮小化して本質を隠したりすり替えたりするのが、マスコミの常套手段
であるとはいえ、「退陣する総理の花道」などと形容して時を無駄遣い
する提灯記事に付き合わされる、国民が哀れだけど、無意味な会談を強
いられる米国とロシアの大統領だとていい面の皮でしょう。
 小渕さんが少しは日本経済を立て直したように見えたのは、バラマキ
公共事業費とアメリカのNetバブルに支えられただけのことであり、
ガード下から生まれてガード下に消えてゆこうとする現総理は、為す術
もなく足掻きにあがく自民党の黒子村芝居に踊らされているのみ。
 そんな中で、次期総理はマキコさんとかシンタロさんとか、無責任ポ
ピュリスト待望論を巻き上げる週刊誌に代表されるマスコミの情けなさ。
 といって、ドンキホーテの勇気さえ何処にも見えない、自民党の若手
二世議員と野党の頼りなさ。
世も末です。これが末世でなくてなんでしょう。衣食足りれば礼節を識
ると言ったのは、貧乏な乱世に夢を見たからこそ言えたのでしょう。
 現実は、「衣食足りてなお礼節忘れる」が正しいのではないでしょう
か。それとも「衣食足りるを知らず、まして礼節はなお知らず」でしょ
うか。
 五木寛之氏が「他力」のなかで、「人の手本にはなれないが、見本に
なれる」と題して語っています。別の章では「悲しみの容量と歓びの容
量は同じ」と題しても語っておられます。
 京都造形美術大学の山折哲男氏は、某日TV対談で語っておられまし
た。
 TVコマーシャルソングに象徴される「長調の唄」ばかりで育てられ
て、五木の子守唄に象徴される「短調の唄」に拒否反応を示す幼児が、
何時の頃からか増えており、悲しみとか哀調とかを心情として理解でき
ないと云うか共鳴できない人々が増えている現実がとても心配ですと言
われていました。
 路傍の小石にも、焼け跡の割れ瓦にも仏性を看ると説かれた道元師ま
で至らずとも、数理・法理・論理・デジタルに傾きすぎてはいませんか。
道理とか情理とか心理とか割り切れないモノ、未だ未知なるモノへの敬
虔な畏れを忘れてはいないでしょうか。
 日本の夜が明るくなり過ぎて、闇の深さを怖れなくなってから、逢魔
が刻の、黄昏時の、人恋しさやもの悲しさを忘れてしまってから、私た
ちはドンドン悪い方に向かっているように想えてなりません。
 ダサイと言われようとも、クライと言われようとも、大声で笑い、涙
に顔をグシャグシャにする。縄文的、万葉的、或いはアニミズム的心を
取り戻す必要があるのだと思っています。
 訳の判らない独り言になりましたが、このテーマはしばらく続けてみ
たいと考えています。
いつもの蛇足です ———
 収益価格の精緻化義務研修は京都で受講しました。
なんだかんだと言っても、義務研修は楽しみが少ないわけで、せめても
日常を離れた想いがしたい訳です。もう少し余裕があったら、福岡か仙
台それとも新潟で受講したいと考えています。色々なお方にお目にかか
れるのも楽しみですし。
 義務研修を義務とばかり考えていては身に付くモノも身に付かないの
では?
 さて、その京都で面白いものを見つけました。
「原 了郭の祇園香煎」です。コウセンと云っても工専ではありません。
いわば、祇園風・漢方的香辛料というものです。ういきょう・陳皮・粉
山椒などを混ぜ合わせてたもので、香煎ですから薫り高い煎じものです。
 祇園香煎も悪くないのですが、「黒七味」がもっとお勧めです。
七味は七味なのですが、煎ってありますから、黒っぽく薫り高い薬味で
す。薬味としてはまろやかな風味です。
 原了郭は赤穂義士の一人で大石内蔵助の軍師格であった原惣右衛門の
末裔だそうです。お店は四条通り八坂石段下、花見小路四条西北角スグ
です。
商品はほかにも色々あります。機会がありましたら、一度お試しあれ。

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