更新が間遠になっています。
原因の一つは、珍しく体調を崩しました。 炎天下に延長約30mのU字溝水路を独りで工事したせいです。 粗掘りはユンボで縁者が行ってくれたのですが、その粗掘り溝の整地、約40kgのU字溝運搬と設置に埋め戻し、工事の前の草刈りと数本の植栽の刈り込み剪定、等々の作業を休み休みながらも三日間続けた結果、疲労したうえに汗をしっかりと拭かなかった為か、夏風邪をひいてしまい三日間も寝込みました。 まだ咳が抜けないのです。
もう一つの原因は、業界との距離が遠くなったことでしょう。
五月をもって一年間限定の業界理事任期も終わり、一部の所属委員会はまだ一年間の任期を残すものの閑職となり、発信する意欲が乏しくなったせいです。 聞こえてくる話はH25地価公示は随分と様相が変わり、例年よりも二ヶ月も早く業務が開始された上に、管理ばかりが強化されたというぼやきばかりです。 新スキーム改善については、個々の担当役員や委員の意欲は感じられるものの、迷走の気配濃厚で部分適合全体不調和というより合成の誤謬と評した方が妥当なようです。 あいも変わらぬ、戦略不在、戦術のみ局所適合に聞こえてきます。
そうはいうものの情報不足は否めず、とはいっても業界人に会えば愚痴ばかりを聞かされそうで、業界からの距離は遠のくばかりです。 鑑定士協会連合会(鑑定評価業務適正化特別委員会)では「不動産鑑定評価の業務量等調査」の集計結果を連合会サイトに公表していますが、それによれば回答者の70%強が「鑑定報酬は低下傾向にある、または大きく低下している」と答えています。 その原因は受注に伴う過当競争や入札や見積もり合わせの増加によるものと、多くが答えています。 公共機関からの鑑定依頼は減少傾向にあり、同時に入札競争は増える傾向にある。 民間依頼も報酬減額要請が益々強くなっているということのようです。
現場から遠ざかって既に三年、業界の現状についての書きぶりがどうしても他人事になってくるのも、やむを得ないと云えば得ないこと、それは今も前線で悪戦苦闘しているかつての同輩諸氏からすれば、高みの見物する「浦島太郎」が何をホザクカという声になるのも仕方ないことに思います。
そんな状況を見聞きするにつけても思わされるのは、情報整備の不十分さ(所管庁任せ)と情報システム装備の手遅れですが、今さら云っても詮無いことでしょう。 鑑定業務の相当部分を占める公的評価なかでも固定資産税土地評価に対応する業界の姿勢も問われなければならないことでしょう。 固評鑑定依頼は三年に一回の評価替え年次毎の依頼ですが、業務量も業務報酬も多量多額を占めます。
三年に一度の評価とはいっても、評価実務に一年、その準備に一年と考えれば、端境期の一年間は業務から離れます。 問題はその端境期の一年間をどのように過ごすかであり、前回業務から見えてきた改善すべき点の検討、評価の均衡についてさらなる是正、評価書説明能力の向上等々について、不断の努力を欠いてはならないに関わらず、ややもすればルーテインワーク化していた傾向も否定できないと云えるのである。 どんな仕事だって「アグラ」をかいて手抜きを続ければ、その結果は見えている。
そんなこんなで、更新しようと云う意欲が低いのですが、昨日、なんの変哲もないけれど手作り朝穫りというだけが取り得の野菜を僅かばかりお届けした先で、「最近は新しい記事が無いなあ。 毎朝、開いてみるが、毎朝変わりがない。」と聞かされました。 時折、覗く読者が多いのでしょうが、なかには毎日開いてみる方も僅かながらいる。 だから、更新休息はあまり長くならない方が好かろうとも思わされるのです。 どうせ、由無しごとしか書けないのであれば、せめて間遠にならないように更新するくらいはと、思っているところです。
ところで、標題の沙羅双樹。 やっと沙羅双樹が咲きました。 本当の沙羅双樹は菩提樹のことであり、一般に沙羅双樹と呼称されるこの樹は「なつつばき」なのだそうである。 「なつつばき」が「沙羅双樹」と誤称されたのは僧栄西が「中国から聖木として持ち帰った」という伝説があるからとも云われているようです。 いずれにしても花の少ない梅雨の頃に、白い花を咲かせてくれる嬉しい樹です。(我が家の沙羅双樹は夏椿です。)
アジサイとクチナシも再掲します。(クリックすれば拡大します)
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お大事になさって下さい。当地も、ここ数日の豪雨で、被害が出たり、例年の事ながら、思い雨雲に気が滅入ります。琵琶湖会議で、お元気な茫猿様にお会いできることを楽しみにしております。
お忙しいなか、素早いフォローに御礼申し上げます。
びわ湖会議は私もとても楽しみです。
そして、少しばかり不安と懸念も持っています。
現状にこだわった後ろ向き、局所的論調は少ないことを祈っています。