まだまだ残暑が厳しい都会にお住まいの方には、残暑お見舞申し上げます。
鄙のこの地でも陽射しは厳しく日なたの日中気温はやはり30度を超えておりますが、空は蒼みを増し、木陰をわたってゆく風は爽やかです。 夕刻ともなれば窓から吹き込む風は、今の季節なればこそのものであり、まさに軒端をゆく風に秋の気配を感じております。
この八月は、かつてないほどの期間、北の岬を巡る旅を楽しみました。 鄙に帰りきて、旅日記をまとめ、斯界の抱えている問題についてなにがしかの考えをまとめ、プライベートでも三十路半ばを迎えんとする息子達が抱えている問題に付き合っているうちに、八月ももう終わり近く、庭の青柿は枝を垂らすようになりました。 旅のあいだに盆栽が三鉢、枯死寸前になっていました。その後養生に努めていますが、生き延びるかどうかはこの冬を越さなければ判りません。
自らの為すべきこと、為し得ることは、もう終わったように考えていましたが、一通のe.Mailを読んでふと思ったのは、今の私にとってささやかながら出来ることが一つある。 それは、四十年余のあいだ業界に棲んできて、多少なりとも面識のある方々が増えている。 その面識有る方々の輪をつなげ拡げてゆくことではなかろうかと思うのです。 ヒューマニック・ネットワークのハブなどと申せば烏滸がましいことです。 ただ、私の知り合いと知り合いをつなげてゆくことにより、新しい人と人のつながりを増やしてゆけるのではと思えるようになりました。 業界から距離を置くのではなく、業界の隅にいても、人の輪をつなぐことが出来ようと思えるし、それが今の私の為し得ることのように思えます。
夾竹桃の花が咲いています。 生け垣代わりに植えていますから、伸びた枝は冬前に刈り込むので、春の新芽が伸び花を付けるのに時間を要して、花は晩夏の今頃になり、しかも花付きは劣ります。 この秋は刈り込まずに、来夏には花を楽しもうかと考えているところです。
高山のスキー場では満開見頃を迎えたというコスモスですが、鄙の秋桜畑では、ちらほらと花が見られるようになりました。 初秋を感じさせる秋桜です。
秋桜と 行き交う花あり 夏は往く (茫猿)
こんな月も今どきのもの、ちなみに今日の月齢は5.5、明日が上弦の月です。
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