MAY STORM 一過、快晴の朝である。被災地熊本の皆さんに大過なきことを念じながら、窓を開ければ初夏の薫風が部屋を吹き渡ってゆく。明けやらぬうちから、畑を見廻って苗物が雨風に倒れていないか点検するのである。
牡丹や平戸躑躅が終わった庭先では、皐月や芍薬が開くまでしばらくの花端境期であるが、撫子や木香薔薇が幕間をうめている。
初夏の朝陽に照らされて陰影が濃くなっている石南花である。蕾は紅いけれど開くに連れて薄桃色がかかった白い花になる。
この花は名前を知らない。最近増えてきた花草である。細い茎の先に小さい花をつけて風に揺れるさまが、とても嫋やかである。
《調べてみたら、松葉海蘭(マツバウンラン)というたいそうな名前をもっていた。帰化植物だそうである。確かに、昭和天皇が雑草を駆除すると云うお付きの人をたしなめられた如く、雑草と云う名前の植物など無いのである。》
二日前に植えた苗物の被害は、ズッキーニが大きかった。風除けはしていたのだけど、五本のうち二本が根元から風に折られていた。しばらく様子をみるが多分駄目だろう。これは無事だった苗である。
《追記》現行憲法について白川勝彦氏がブログを「永田町徒然草」を更新している。白川氏と同じくリベラリストを自認する茫猿も、憲法改正《改悪》の意欲をあらわにしている安倍反動政権は打倒されねばならないと考えている。七月に予定されている参議院選挙は彼等の企みを挫く機会にならなければいけない。
憲法前文の格調の高さは誇るべきであり、25条の健康で文化的な生活を営む権利については、その実現に向けてたゆみない努力を続けてゆかねばならない。25条2項に規定する国の義務達成を怠る政府や政治家に憲法改正を云々する資格は無いのである。
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