これからの茫猿遠吠

 地価調査の締切に追われたり、梅雨の気怠さに負けたりして、茫猿遠吠や只管打坐の新規掲載も間が空いてしまいました。シンサンとしましては、今後は次のようなスケジュールで、鑑定に限らずに不動産について茫猿遠吠的に考えること、只管打坐的日常雑感を、各々月に1度程度は発信してゆきたいと考えています。


 特に、鑑定関連では岐阜県の鑑定業界が今行っていること、これから行おうと企画していることを伝えて参りたいと考えています。決して、自己陶酔的に岐阜の現状を語るのではなく、他山の石でありたいと思う気持ちの故ですから、誤解のないようにお願いします。
 メールマガジンの購読者数(無料、HPの鄙巷交歓から登録して下さい)や、HPの閲覧者数は判りますが、どなたが登録し閲覧しているのかは判りません。まして読後にどのような感想をお持ちなのかは、さっぱり判りません。「読んだ、つまらなかった。」というメールでも嬉しい反応です。是非、お聞かせ下さい。
 鑑定関連での今後の掲載予定は次の通りです。
 不動産情報の整備という観点からの鄙(岐阜)の現状を取り上げて参ります。大都市圏においては、置かれている環境が相当に異なりますので参考にはならないかと思いますが、それでも他山の石です。
1.取引事例の悉皆調査と土地センサス。(その必要性と効果)
2.取引事例悉皆調査のシステム構成(事業の流れを中心に)
3.岐阜県鑑定業界WANシステム(会員間データ交換の方法)
4.公的評価のデジタル化の現状と課題(価格比準表を中心にして)
5.固評付随業務の現状と課題(先の見えてきた固評路線価業務の課題)
6.都市情報システムの構築と提供(GISを基盤とする不動産情報システムの構築と市民対象情報提供サービス事業の可能性を探る)
 話題を替えて。連携組織調査開発等支援事業(中小企業団体中央会実施)について。(事業名称は各都道府県において異なるかもしれません)
 表記の事業は、単独では十分な経営資源を有しない中小企業組合、公益法人などの連携組織を通じて、経営上重要度の高い問題(技術・製品問題、新分野進出、情報化、マーケテイング等)について、その解決や新たな事業展開を図るための調査、研究、開発等の取組を共同で行うことを支援する事業である。鑑定業界で云えば、単位社団法人が情報化促進事業等を企画するについて、企画段階から補助金等により支援しようとするものである。
 企画書を提出したからと云って、必ず採用されるものではなくコンペが行われますが、一度、都道府県の所管課や各都道府県に設置される中小企業団体中央会に問い合わせたら如何でしょうか。同事業が実施されていなくても、類似の支援事業は実施されていると思いますし、時代の流れがその方向にあります。岐阜県士協会では、前記6の事業を、この支援事業の補助を受けて行うべく準備を重ねていますので、逐次経過報告を行って参ります。
 又、話題を替えて。
 H12地価調査がボチボチ終了すると思いますが、市町村概況をどのように作っておられますか。定番的事項の記入でお茶を濁しがちになりませんか。同時に折角作成した概況を、多方面に利用したいとは思いませんか。私と一部の仲間は地価調査・市町村概況をファイル化しています。人口・世帯数、利用目的別土地面積、商業統計、供給処理施設、建築・取引件数統計等のデータを全県的に随時更新してファイル化し、時系列的に分析できるようにしたり、毎日の地方版記事を要約電子スクラップして、将来動向等の概況記事作成の手掛かりにしています。勿論、鑑定書の添付記事としても利用できますし、公示の価格形成要因調書にも援用できます。
 ご希望の方があれば、ファイルフォームを差し上げます。ただし、使用ソフトはファイルメーカープロV4です、お持ちの無い方は利用できません。メールで氏名住所を明記の上で御希望をお寄せ下さい。当然無料です。

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