パノラマ写真と節分のお化け

 節分と立春が過ぎて、枯れ野一色であった長良川の土手にも緑がちら
ほらとのぞくようになり、桜のつぼみも一段とふくらみを増してきまし
た。枝先がほのかに色づいている景色は、花の頃とはひと味違った早春
の風情を感じます。
 節分といえば、「節分のお化け」は春待ちの空騒ぎにちかく、太巻き
寿司を恵方に向かって食べるのはバレンタインデイに対抗するお寿司や
さんの陰謀に思えるのは茫猿だけでしょうか。(この項、蛇足参照)
 さて、オリンパスE-10以来、デジタル写真に執着している茫猿は、
先日、只管打座・耳寄り情報にデジカメ用パノラマ写真作成ソフトにつ
いて書きました。その続報です。
パノラマ写真作成ソフト「 PhotoVista」が本日手許に届きました。
早速にインストールして試してみましたが、予想以上に簡単です。
 パノラマ写真の作成方法は、普通のカメラで撮影した写真であれば、
現像した写真もしくはネガフィルムをスキャンして、「PhotoVista」で
パノラマ化するという方法と、デジカメで撮影したピクチャーファイル
をパノラマ化する方法とがありますが、普通の写真であれば、従来通り
に切り張りすればよいのであり、デジカメファイルをパノラマ化するこ
とに絞って説明します。(銀塩写真もフィルムスキャンでパノラマ化す
れば結構綺麗なパノラマ写真が作成できると予想しますが、いまどきフィ
ルムスキャンなんかは一般的ではないでしょう。)
 「PhotoVista」では、Web掲載用に360度パノラマ写真も作成でき
ますが、一般には対象不動産の説明用ワイド写真の作成と云うことです
から、部分を重ねて(撮影部分の内、1/4程度は重ね合わせ部分)連続撮
影した3~4枚の写真のパノラマ化が一般的と思います。
 方法は簡単でして、「PhotoVista」を起動した後に、ソース画像であ
る連続撮影したピクチャーファイルを撮影の順にしたがって、「PhotoVista」
に読み込みます。
 次いでステッチ(パノラマ用写真の縫いつけ)のプレビューを行います。
方法は画面上のボタンワンクリックです。
プレビューを確認したら、パノラマ・ステッチを行い、ファイルネーム
を付けて保存します。明度やコントラストの補正が必要な場合を除いて、
それだけで充分使用に耐えるパノラマ写真が作成できます。
 パノラマファイルが加工を施したファイルであるせいだと思いますが、
茫猿がアルバムファイルとして使用しているファイルメーカープロとの
相性が今一でして、印刷用ソフトはレタッチソフト使用せざるを得ない
状況ですが、A4用紙一杯のパノラマ写真の出来映えは充分に満足でき
るものです。後は、パノラマ化して保存したファイルをレタッチソフト
から開いて印刷するだけのことです。
 色々と試してみた結果、「PhotoVista」を使用してパノラマ写真を作
成するよりも、撮影の方が肝心だと思いました。
・重なる部分を意識して撮影すること、
・明度を揃えること、
・水平位置が大きくずれないように撮影すること
などに注意する必要があります。
 いずれにしても、35mm或いは28mmレンズで重なりを意識しながら水平
位置を保ちながら撮影すれば、180度パノラマ写真の作成は簡単なこと
のようです。
システム必要条件は
Windows95以上 メモリー32MB以上、ですが、
スムーズにパノラマ写真を作成するにはメモリーは 128MB以上、できれ
ば 256MBを搭載していれば、速やかにパノラマ写真が出来上がるでしょ
う。 尚、「PhotoVista」はMacとハイブリッドです。
 「PhotoVista」のURL
 http://www.livepicture.co.jp/
いつもの蛇足です ———
 節分のお化けとは、
花街で行われる節分の催しです。豆まきの代わりの行事と思えばよいで
しょう。節分の夜に、日頃と違う衣装で空騒ぎをして、長い冬の憂さを
晴らす行事と云えば云えるかも。
 芸妓や舞妓が洋装してみたり、毛色の変わった髷を結ったりします。
飲み屋さんでは、サリーを着たり大正ロマン風に装ったりします。
由緒あるコスチュームプレーとでも云いましょうか。
 同じく、節分の太巻寿司は、いつ頃から始まったのでしょうか。
バレンタインチョコが盛んになってから一般化したような気がします。
節分の夜、その歳の恵方に向かって太巻き寿司を食べるというお遊びに
似た厄落としの行事です。「人目につかないところで願い事をしながら
一本食べてしまうのですよ」と解説するオネーサンもいます。
 いずれにしても、節分の追儺行事や節分方違などの昔からの行事にそ
の元があるのでしょうが詳しくは知りません。
関東の方でも行われているのかどうかは知りませんが、晦日参りやエベッ
サンなどと並んで、主に関西方面で行われている行事のように思います
が、いかがでしょうか。

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