サイトの立ち上げ

【茫猿遠吠・・サイトの立ち上げ・・01.11.18】
 最近の茫猿は、岐阜県士協会のWeb Site立ち上げに関係しております。
茫猿は、自分のサイト『鄙からの発信』を主宰しておりますし、茫猿関
係者の幾つかのサイトに関与したり、内情をよく知る立場におります。
 また、このサイトでも度々ご案内しております「岐阜県士協会WAN」
の立ち上げ及び運用にも深く関わっております。いわば、Web Siteに関
しては経験がそこそこあるものと自負しておりました。


 しかし、今回、岐阜県士協会の公式サイトのリニューアルに関与して、
多くのことを学びました。それは、公益法人に限らず社会に一定の位置
を占める組織のサイトの在り方ということです。もう一つはサイトを公
開するに際しての基本原則とでも云えましょうか。
 士協会という組織が公開するサイトである以上、記事に責任を持たね
ばなりません。責任という意味では個人のサイトも同様ですが、個人サ
イトは自己責任の範疇で処理が可能です。しかし、組織のサイトとして
は組織構成員全員の利害も考慮しなければなりません。
 このことは、類似他者のサイトを閲覧すればよく判ります。岐阜県士
協会においても公式発表記事は、しかるべき役員の検閲を経なければ掲
載ができないのは当然のことであり、慎重であろうとすれば、記事内容
が無難な無味乾燥記事になるのは、ある面でやむを得ないことです。
また、即時性が欠けるのも仕方がないと云えましょう。
 リニューアルした岐阜会サイトは、それらの、時に矛盾する欲求を解
決しようとしたものです。「士協会お知らせ・ご案内」のページは掲載
・校正・削除に関して、メンテナンスフリーとして、少なくとも迅速性
だけは保てるように考えました。
 同時に会員全員のページを設けて、各会員が随時に記事を掲載できる
ようにして、会員の自由意志と自己責任で情報発信ができるようにしま
した。即時性維持と無味乾燥さを避けることに主眼があります。
 また、士協会WANと士協会Web Siteとを明確に区分いたしました。
士協会WANは限定された会員専用のサイトであり、一般他者は参入は
おろか閲覧もできません。それに対して士協会Web Siteは明らかに士協
会外部・一般読者向けのサイトです。対外発信を目的としています。
 Net用語で云えば、イントラネットとインターネットを使い分けたと
云うことでしょう。その意味で批判がましいことになり恐縮ですが、一
般に公開されたWeb Site上に会員専用ページを設けるのは、少しばかり
違和感を感じます。レストランに入って、「これから奥の佳いお席はメ
ンバー様専用です」と云われたら、あまりいい気持ちはしないと思いま
すが、ウエブサイトの会員専用ページも似たようなものではないでしょ
うか。
 勿論、一般の多くのサイトは会員資格を得るための方法を明示してい
ます。私が問題にするのは、一部組織サイトに存在する会員資格を取得
できない専用ページのことです。
 著作権やリンクについても、幾つかのことを学びました。「著作権は
放棄しないが、引用は歓迎し引用に際しては出典を明記して欲しいとい
う姿勢」並びに「リンクはフリーであるが、リンクに際しては通知が欲
しいという姿勢」を、岐阜県士協会サイトも『鄙からの発信』も、ほぼ
同様に採用しております。情報の価額が限りなく低下してゆく現代事情
を考えれば当然のことではないかと考えています。云わずもながのこと
ですが、情報の価額と価値は増々乖離してゆく状況にあると考えていま
す。
 情報の価値という面では、岐阜県士協会のような小規模な組織が主宰
するサイトでは、あれもこれもと欲張っても結局何も深みの無い記事の
羅列に終わるでしょう。同時に各々の記事やページの更新もままならな
いことになります。
 したがって、士協会Web Siteでは、他のサイトで得られる情報は総て
他のサイトにお任せしました。不動産鑑定評価全般に関しては日本不動
産鑑定協会のサイトに、地価公示や地価調査に関しては国土交通省サイ
トに、岐阜県の統計その他に関しては岐阜県サイトにお任せして、リン
クを張ることとしました。国費で運営される「E.Gov-電子政府」は膨
大なサイトです。法令や統計など、このサイトを縦横に利用しない手は
ないと考えます。
 このことは、ネットワークという意味からも当然のことであり、私達
は私達にしか発信できない情報を発信することに特化すべきと考えてお
ります。そして、私達、岐阜県士協会固有のあるいは特有の情報発信に
徹することが、岐阜県士協会サイトの存在感を高めてゆくモノと考えて
おります。
 ただ一つ、不満が残ると云いますか、今後の課題であるのは、ビジュ
アルなサイトには為らなかったと云うことです。時間的に費用的に無理
であったし、管理の問題も未解決であるし、各会員の部屋で画像情報の
掲載を許すと下手をすると無秩序・不衡平に為りかねないし、などと今
後の課題として後継管理者に委ねることにしました。
 何はともあれ、小さく生んで大きく育ってほしいと思っています。
士協会WAN(Cybozu)や士協会Web Siteに数ヶ月の間、忙殺されてきま
したが、一応の目途が立ったことであり、今後は茫猿の『鄙からの発信』
に戻って、それこそユニークな発信(自画自賛・唯我独尊)を心がけてゆ
こうと、今は「ホット一息」の心境にいる茫猿です。

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