テー・ハン・ミン・グック

【只管打座・・テー・ハン・ミン・グック・・02.07.01】
 一ヶ月間の狂騒を残して、ワールドカップも終わりました。
日程消化と合わせるように、梅雨末期の豪雨が西から始まったようです。
茫猿は農家の出ですから、梅雨の大切さは身に沁みて知っています。
 その昔(1950年代)の日照りの夏に、木製の足踏み水車を親達が交替で廻して、
川底の見えそうな浅い水路から稲田に水を汲み入れていたのを、今でも憶えてい
ます。小学生だった私も、水車踏みを何度か手伝ったものです。
だから、豪雨は困りますが、ほどほどの雨量は有り難い天の恵みなのです。
 大会日程も豪雨順延などということがなくて、順調に消化されて決勝戦を迎え
ることができ、概ね好評に終えることができてよかったと思います。
 この大会で茫猿の収穫の一つは「テー・ハン・ミン・グック(大韓民国)」とい
う応援を知ったことと、壇君5千年の由来を知ったことです。
特に、「テー・ハン・ミン・グック」という言葉はこれからも折々に使えそうで
す。何かと心配されギクシャクも伝えられた日韓共催(KoreaJapan2002)も、つつ
が無く開催国の務めを果たすことができたようです。
 「祭りの後のナントカ」と云います。新聞一面もTVトップニュースもサッカー
一色だった祭りの季節が終われば、待っているのは中東問題であり、南北朝鮮問
題であり、国内では終盤国会でありましょう。米国のエンロンやワールドコム問
題もこれから真相が明らかにされてゆくのでしょう。
 アンダーセンにおける監査とコンサルティングの在り方は、鑑定士にとっても
無関心ではいられない問題を含んでいると思います。茫猿は正常価格(監査)と特
定価格(コンサルティング)と置き換えてみると見えなかったことが見えてくるよ
うに感じています。
 改訂鑑定基準も近々公表されるでしょう。公表されてしまえば、9/24以降の研
修会日程に雪崩れ込んでゆくわけでありましょうが、鑑定評価(依頼内容と事務所
態様)の二極化、系列化といった問題も避けられない壁になるでしょう。
 同時に業際の垣根がどんどん曖昧になり、業務独占という法による保護壁が低
くなって行くであろう中で、鑑定士の優位性・独自性といったものをどうやって
築いてゆくかも問われていると考えます。
 さらには、公益法人の在り方が問われて久しいのですが、新しい方向付けは闇
のなかにあります。他の公益法人が動かないから我々も様子見に徹するというこ
とでいいのかと考えます。
 一度取得したら、永久ライセンスという、大半の資格に共通の問題も俎上に載
せられる兆しがあります。車の車検と同じように士検を導入するか、それとも
「市場のフルイ」を強化するのか、興味あることです。
 でありましょうが、しばらくはこのまま余韻にひたっていたいと思います。
毎度々々「茫猿遠吠」では、読者もお疲れでしょう。
しばらくは問題を先送りにして、一夏のうつろいを楽しんでみたいと考えます。
・・・・・・いつもの蛇足です・・・・・・・・・
近く書いてみたい話です。
CD・・・福山雅治、The Golden Oldies
CD・・・幸田聡子、美空ひばり オン・ヴァィオリン
書籍・・・山田風太郎、人間図鑑、全三巻
・サッカーと云うのは植民地政策の阿波踊りみたいな、不満ガス抜きスポーツじ
ゃないのかい?  『永 六輔、無名人語録・週間金曜日より』
・サーッカーと云うのは、羊の膀胱に羊の臓物を詰め込んでパンパンにして、そ
れをふんだくりあう戦の訓練だったちゅう話だ。エゲレスが植民地で血気に逸る
兵隊を静めるために兵隊同士でやらせたり、現地人の反発を抑えるために現地人
同士でやらせたりしたちゅうことだ。  『松崎菊也の虫メガネ・週間金曜日より』
・オリンピック、ワールドカップ、高校野球、大相撲、いつからNHKはスポー
ツ中継専門局になったのであろうか。大いなる愚民化政策なのだろうか。
・・・・・・・本稿終わり・・・・・・・

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