【茫猿遠吠・・新不動産鑑定基準公表・・02.07.04】
国土交通省・土地水資源局地価調査課より、新不動産鑑定基準が公表されまし
た。公表方法はPDFファイルによるものであり、新基準全48頁、同留意事項全
25頁です。ファイルのダウンロードは、以下の URL より行えます。
改正の要点として、以下の記述ありますし、改正点説明も記載されています。
「改正の要点」
(1)収益性を重視した鑑定評価の充実
複合不動産の個別性に着目し、毎期の収益の予測等からの収益還元について、詳
細に説明する手法(DCF法)を導入 収益力をより詳細に把握するための物件調査や
市場分析の拡充・改善
(2)鑑定評価の結果についての説明責任の強化
価格決定の理由について、価格の決定過程や前提条件の説明を充実させ、正確
でわかりやすい説明を一般化
『改訂新基準ダウンロード』
http://tochi.mlit.go.jp/w-new/h1407_fkaitei.html
なお、本日の日経朝刊7面記事に拠れば次の通りです。
日付:07/04/2002
「不動産鑑定の新基準導入、来年から判断理由開示」
国土交通省は3日、不動産鑑定の新基準を2003年1月に導入すると正式に発表し
た。新基準導入後、不動産鑑定士は化学物質による土壌汚染の有無を調べ、汚染
が見つかれば浄化に要する費用を引いて価格を算定する。オフィスビルなどの賃
貸不動産は将来の賃料や空室率を予測して価格を算定する。
これまでは鑑定の結果だけを依頼主に報告する鑑定士が多かったが、新基準は
判断の理由や内容の分析、前提条件などを明らかにすることを義務付けている。
基準の見直しは1990年以来13年ぶり。2003年の公示地価を算定する際は新基準
を適用する。
※本日、茫猿のコメント無し
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