情報開示と登記制度活用

【茫猿遠吠・・情報開示と登記制度活用・・03.05.09】
 以前にも紹介しました「Vital Solution Net・・不動産ニュース」
 ※URL http://www.vs-net.jp/ に、興味深い記事が掲載されています。
 一つは、取引情報の開示に向けて、国交省が登記制度の活用を検討している
という記事です。
 法務局の電算化が進んでいることから、取引事例収集の原始資料として登記
済み移動通知書を閲覧することが近い将来に困難になるだろうと予想されてい
ます。この事態にどう対応するかは、鑑定業界にとって緊急課題であり、水面
下では国交省・鑑定協会等で様々検討や折衝が行われていると漏れ聞こえてき
ます。
 しかし、事態は移動通知書の閲覧レベルに止まらず、国土庁当時の土地政策
審議会での「取引情報開示の検討」等に端を発して、取引価格情報の開示に向
けての準備が進められているようです。地価公示・地価調査・固評標宅のみな
らず、近い将来に、取引価格が全面開示されるときに鑑定評価はどのような姿
を維持するのか、変化してゆくのか興味深いことです。
※国交省、取引価格情報は登記制度活用へ
http://www.vs-net.jp/news/news_data/news_page/1052281813778.jsp
 もう一つは、この国交省の動きを側面支援するような
内閣府のディスカッション・ペーパーに関する記事です。
※地価下げ止めには価格・収益の開示必要
http://www.vs-net.jp/news/news_data/news_page/1052201107354.jsp
 上記の記事に関する内閣府のディスカッション・ペーパーは、内閣府サイト
に公開されています。「土地収益率と地価下落要因の分析」と題するペーパー
は、その分析内容も興味深いものがありますが、その論考末尾に記載される次
のような表現も見落とせないものがあります。
『不良債権処理や、現在制度として導入が検討され、一部企業では対応が進
められている減損会計などにより、企業のバランスシートスリム化のための
不動産売却ニーズが今後も強まるとみられる中、土地保有のリスクを軽減さ
せ、買い手を拡げることも重要と考えられる。
 そのために、不動産流通市場の一層の整備、拡大が必要であり、その前提と
して、個別地点、物件ごとの不動産に関する価格、収益等情報開示の一層の充
実が求められている。』
※内閣府・政策分析ディスカッション・ペーパー・シリーズ
 土地収益率と地価下落要因の分析
http://www5.cao.go.jp/keizai3/discussion-paper/dp032.pdf
http://www5.cao.go.jp/keizai3/discussion-paper/dp032-z.pdf
・・・・・・いつもの蛇足です・・・・・・
 岐阜県を中心にして、白装束集団が世間を騒がせています。過日は思わぬ渋
滞に遭遇した知人もいました。「タマちゃん」騒動と云い、白装束騒動と云い、
目的もさだかでないパフォーマンスに大騒ぎするマスコミの意志とか主体性と
か矜持などの低下・喪失は眼を覆うばかりです。
 それに迎合する世人も同罪ですが。
 白装束騒動と水面下では同じ水脈につながると思われるのが、新城市での誘
拐・殺人・国外逃亡事件が示した容疑者たちのお粗末さ加減です。
 他にも、幼児虐待やら、児童買春やら、各地の通り魔事件など、日本人の幼
児化現象というかモラトリアム現象というか、あまりにも痴薄な事象と人々を
見るのは薄ら寒い思いです。
 私たちは、こういった事件・事象に遭遇するたびに、彼等の幼児性を嘲笑し
てことを済ませます。しかし、「大人になりきれない人々の増加」という現象
は、実は特異なものではなく、社会全体の幼児化・幼稚化がもたらしたものに
過ぎないのではないでしょうか。
 チョンマゲ代議士が暴力団と付き合ったのも、その前のムネオ事件も某与党
役員のポルノ事件も、社会全体の痴薄化現象が先鋭事象として示したに過ぎず、
彼等が特異なのではなく、痴薄化社会がもたらした必然なのではなかろうか。
 いってみれば、私たちもそういった病理因子は潜伏させているのだと、自戒
したいものです。
 ダサァー、クラァー、ウザァーと語尾上げ言葉に迎合する社会がもたらした
必然なのだと思いませんか、諸君。

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