国交省の土地総合情報システムと並行する「REINS Market Information」は、06.11.29より試行運用を開始した。試行運用中の取引情報の提供対象は、 「北海道」「宮城県」「埼玉県」「千葉県」「東京都」「神奈川県」「愛知県」のうち、提供地域にて一定の件数基準(100件/3月)を満たした場合のみである。
RMI(不動産取引情報提供サイト)は、全国指定流通機構連絡協議会が運営・管理し、東日本不動産流通機構及び中部圏不動産流通機構が保有している各地域の取引情報(成約価格や所在地域等)を提供している。
この情報開示は始まったばかりであり、現時点で情報の利用価値等について評論するのは避けたいが、民営サイトであることは取り敢えず評価できるのではなかろうか。また久しぶりに「土地総合情報システム」を訪れてみたが、情報の開示方法や開示項目について随分と改善されたという印象がある。鑑定士たる者は折々にチェックしておく必要がある。進化の過程にある「土地総合情報システム」という訳である。
来年度(H19.07)以降は新スキームも全国展開される訳で、不動産取引価格情報はこの両情報開示システムの進化とともに、その透明性を増してゆくことを期待したいのである。同時にそのような情報開示が進み、取引の透明度が高まる時代における鑑定評価の在り方というものも考えられなければならない。
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