茫猿遠吠:村上ファンド&楽天

 村上世彰氏と三木谷浩史氏が、TBS株買収とプロ野球再編に絡んで市場を騒がせている。彼等の論理は「グローバル・スタンダード論」であり、ゲマインシャフトに位置する茫猿の人生観とは所詮のこと相容れないものがある。
 彼等が六本木タワーでのセレブパーティーで、
「みきチャン、何処が面白いかね?」
「ムラちゃん、やっぱ野球だよ。タイガースだろ、ベイだろ!!!」
「ゴールデンイーグルスも、元は十分取ったから、ボチボチ高値売り抜けるか。フッ、フッ」
 てな、会話を高価なワインとチーズ片手に喋っているかと想像する茫猿も下世話だね。
彼等は明らかな共謀はしていないだろう、しかし六本木界隈の狭い世界でグローバルスタンダードの凶暴な一面を剥き出しにしている。そんな感じですね。
 それにしても、村上氏も三木谷氏も「MIYAUTIとかOKUDAとか、老人転がし」が、とても上手い。それに引替えTBS役員は本当にマスメディア経営者なんだろうかと疑ってしまう。フジTV騒動から何を学んだのだろうか?
 ところで、この記事は茫猿が鄙で僻んで噛みついている。そう受け取っていただいても結構である。茫猿としては「内橋克人さんに見解を伺いたい」、そんな気分である。
 彼等は老人転がしが上手いと述べたが、老人転がしが上手いと捉えるか、彼等のプレイで一番儲けている連中は誰だろうかと推理してみる手もある。ファンド資金の出し手が、政府審議会などに深くコミットしているのであれば、これはまさにジャパン・インサイダー取引ではなかろうか。
村上世彰氏  株式会社M&Aコンサルティング 代表取締役
1983年、東京大学法学部卒、通商産業省入省。同省在南アフリカ日本大使館一等書記官、通商政策局経済協力部アジア太平洋地域協力推進室課長補佐大阪APEC担当、通商産業研究所法令審査委員、生活産業局サービス産業企画官などを経て、1999年、株式会社M&Aコンサルティング設立、現在に至る。
三木谷浩史氏 楽天株式会社代表取締役
 1965年、兵庫県生まれ。
 一橋大学商学部卒業後、日本興業銀行に入行。91年米国ハーバード大学ビジネススクールに留学し、MBAを取得。 帰国後、95年興銀を退職し、97年(株)エム・ディー・エム(現・楽天)を設立し、代表取締役社長に就任。2000年4月、ジャスダックに上場。

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