遅桜

岐阜市内では染井吉野は葉桜になり、今は八重桜や枝垂れ桜が盛りである。我が家の山桜も葉桜となった。しかし、まだ咲いているのもこれから咲くのもある。


Blogに毎年登場し、数日前に満開を過ぎて葉桜となった茫猿桜である。
左手奥には次葉の咲き初め桜が見える。

植栽して二十年以上になるから名前は忘れたが山桜もしくは里桜系あるいは大島系である。画面左が今や満開、中程は咲き初め右手はチラホラである。画面右手奥に小さく見えるのが茫猿桜である。

『 さまざまの こと 思い出す さくら哉 』 芭蕉

『 陽盛りに 薫りきかして 遅桜 』 茫猿

俳句といえば、その昔(二十年も前になるか)こんな句を詠みました。
『 朱萩を(あかはぎを)  散り敷いて  骸蝉(むくろぜみ) 』
しかし、それ以来この句を超える句が詠めないのが苦となって詠まなくなりました。でもぼちぼち駄句を放り(ヒリ)出すのも人生さと思えるようになり、徒然に「蓋」、「花」、「鉄道」などと一緒に「句」なども楽しもうと思っています。なお先の句の「薫りをきく」は「聞く」なのか「利く」なのかよく判らないから仮名にしました。桜の香りは薄くほのかな匂いですが、四月半ば過ぎの陽射しのなかに樹の下に居ると、結構はっきりと利けます。

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