新緑が映える奥美濃路である。といっても長良川鉄道終点の北濃駅から白鳥駅まで4駅間のリポートである。
一昨日仕事で出向いた先は郡上市白鳥町であった。その折りに仕事もそこそこに旧越美南線・現長良川鉄道、終点の北濃駅から白鳥駅までのカメラスケッチである。茫猿が記す濃尾風土記である。風土記と言ってもメインは鉄道と地価と街角スナップである。先ずは長良川鉄道終点北濃駅、日に7便が発着するだけの無人駅である。地価調査「郡上-8」はこの付近である。
北濃駅構内にはJR時代の転車台が保存されている。転車台はSLが活躍した頃の遺物だから、働いていたのはもう何十年前のことになるのだろうか。
白山長滝駅である。長滝白山神社と天台宗白山長滝寺の門前駅である。付近には白山信仰の資料を展示する歴史民俗資料館もある。
白鳥高原駅である。駅名はリゾート地みたいだが、農家集落に位置する無人駅である。スキーシーズンになっても乗降客が増えるとは思えない。
白鳥高原駅付近の神社の鳥居に掛けられていた注連縄が色鮮やかだから、よく見たら樹脂製だった。過疎化が進み注連縄の張り替えもままならない事情がワカランデモないが、注連縄よおまえもか!?である。
奥美濃の拠点、白鳥駅である。一連の写真に人影が映っていないのは、人物を避けたのではない。撮影を避けるまでもなく、通行人も待合い客も買い物客もほとんど見あたらないのである。
美濃太田方面に向けて発車を待つワンマンカーである。駅の構内では、マーガレットが咲き誇っている。(画面右手前)
閑散としている駅前通である。閑散としているのは白鳥駅前だけではない、郡上市内でも郡上八幡駅前も御同様である。全国のローカル駅はどこもかしこも同じ状況である。ロードサイド施設の活況に比べれば凋落は甚だしいものがある。乗降客の減少が沈滞を招きひいては鉄道の運行本数の減少さらには廃線へとマイナスのスパイラル現象が起きているのも、どこも同じである。
鉄道は環境的には優れた交通機関なのだが、一旦廃線になってしまった後では復活などとてもではない。岐阜の市内電車をみても同じことがいえるのだが、廃線になる前に長期的視野にたった行政のテコ入れが大事なのだと思うのだが、実情は安楽死を待つようでお寒い限りである。地価調査「郡上5-3」はこの先に設定されてある。
駅前広場に立っている白鳥踊り像である。
旧白鳥町地内の農村下水(農村集落排水事業)マンホール蓋である。「しあわせフィールド」とあるのがなにやら物寂しい。
ところで、岐阜県により「ぎふお国自慢:いい旅 ふた旅 ぎふの旅」というサイトが運営されている。全国に知ってほしい岐阜の観光地等の紹介である。並行して「ひだみのじまんキャンペーン」も始まっている。
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