盛岡四大名物麺

六月にご案内した東北会研修も間近になって参りました。 村木、中条両講師の研修テーマも興味深いのですが、秋の岩手・遠野路、秋田・角館路散策がとても楽しみです。 東北会から届いた研修案内を追記掲載します。 【研修案内を開く】 (09/08/30追記)


些か気の早い話(06/25掲載)ではございますが、09/10/02に東北不動産鑑定士協会連合会:不動産鑑定評価シンポジウムが岩手会主催で盛岡市内にて開催されます。 日程は決定したと伺いましたが、開催場所やテーマは未公表です。 茫猿は昨年の仙台シンポジウムに引き続いて、今年の盛岡シンポジウムにも参加して、南部いわての秋を楽しもうと計画しています。 ですからこのエントリーの標題は「盛岡四大名物麺」すなわち、南部はっと鍋、もりおか冷麺、じゃじゃ麺、わんこ蕎麦なのです。 もちろんのこと、南部地鶏も前沢牛も見逃せません。 農家の嫁の事件簿でAKIさんが紹介する(岩泉在住のAKIさん一家が肥育する)岩手短角牛も出会えたらと思います。 岩泉まではとても行けそうにないけれど。
あらましの旅程を決めましたので、ご参考までに掲載します。 航空券の早割り予約は三ヶ月前からですから、七夕の頃には予約を済ませたいと考えています。ご同行を希望される方は大歓迎ですが、航空券や宿泊はご自分で手配して下さい。 全国各地の方々と南部盛岡でお会いできるのも、また楽しからずやと思っているのです。
《盛岡四大名物麺紀行》
・09/10/02 名古屋中部空港発:いわて花巻空港着 JAL3161便
東北会シンポジウム参加 (研修会場はメトロポリタン盛岡ホテルです。 宿泊先もそこにしたかったのですが、予約が取れないので盛岡グランドホテルに宿泊の予定です。)
・09/10/03 民話の里:遠野逍遥(銀河ドリームライン:盛岡泊)
遠野へ行ったら、何はさておき語り部の昔話を聞かずばなるまい。
「むがす あったずもな」で始まり「どんどはれ」で終わる遠野の民話を聞くのが楽しみだし、「カッパ」や「ザシキワラシ」に出会えたら最高なのだが、心貧しければ会えないだろうな!!
・09/10/04 武家町:秋田角館逍遥(秋田新幹線:盛岡泊)
角館は秋田佐竹藩支藩の武家屋敷町である。 藤沢周平原作:たそがれ清兵衛や隠し剣鬼の爪の映画ロケ地もあるという。 また戊辰戦争では南部藩が攻め入った地(壬生義士伝・吉村貫一郎の長男初陣?)だったとも記憶しているが?
・09/10/05 最終日は一日、盛岡市内を歩き廻って時刻になったら、花巻空港発:名古屋中部空港着 JAL3164便
予定は未定、今回も南部気儘旅のつもりです。 盛岡を基点にして遠野の里を歩き、角館の屋敷町を歩き、できれば釜石や宮古にもと思いますが、多分そのような旅程はハード過ぎて緑寿の茫猿にはおよそ無理というものでしょう。 昨年は「晴耕雨鑑」という思わぬ素敵な出会いがあり、宮城会小野寺氏のご厚意で猊鼻渓を訪れることもできましたが、今年はどんな出会いが待っているのか、今からとても楽しみです。
南部といえば、浅田次郎著:壬生義士伝の主人公、吉村貫一郎のふるさとです。 そして花巻は宮沢賢治のふるさとです。他にも高村光太郎、新渡戸稲造などにゆかりの南部を、貫一郎や賢治が愛したイギリス海岸や早池峰を歩けたらいいなと思っているのです。
南部をこよなく愛し誇りに思っていた吉村貫一郎は、新撰組壬生屯所で隊士達にこのように語るのです。「南部盛岡、それは美しいところでござんす、南に遠く早池峰山、西は南昌山に東根山、北のお山は岩手山、姫神山、ぐるりを高い山々に囲まれて、城下を流るる中津川は桜の馬場の下で北上川と合流いたしやす、いやあこんたな絵に描いたような土地はこの日の本に二つとなござんす。」(壬生義士伝より)

『追記』《2008/10/11》
鄙の堂守は陸奥が好きです。陸奥の山河と人々が好きです。 縄文の人々、アイヌの人々、そして(征服者弥生人の)歴史に俘囚の長と呼ばれて登場した「アテルイ」、「安部頼時、貞任」、そして藤原三代、いずれも渡来人の文明を有する弥生人に滅ぼされた(原住民)陸奥の人々です。 歴史は勝者のものであり、敗者の正当な歴史は語り継がれません。
近年では戊辰戦争における会津の歴史であり、南部の歴史がそうです。 ゆったりと渓谷にこだまする南部牛追い唄を聞きながら、ふと「壬生義士伝」終章の一節を思い出していました。 『吉村貫一郎は、故郷の山河を愛し、家族を愛し、義に生き義に死んだ男でござる。』 冬が厳しい土地ほど紅葉は美しいといいます。 米が穫れない土地ほど蕎麦が旨いといいます。 「岩手・宮城内陸地震」の風評被害に苦しむ人々の話を聞いた後では、気儘な旅人には美しい紅葉も、稔りのハサ掛けも、そこに暮らす人々にとっては厳しい冬の前触れにしか他ならないという事実に気付かされるのです。

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