H23年度のNSDI-PT

 2010.10.14にNSDI-PT(情活委員会・地理空間情報活用検討小委員会)が開催されます。 2008/06/21以来、構築に着手した地図情報システムですが、現在はご希望を頂いた一部士協会限定にて、ReaNet内に構築されたReaMapにおいて、地図上に取引事例と地価公示並びに地価調査を合わせて表示し、さらに詳細閲覧もできる実証実験システムを公開中です。
 H22事業年度も半ばを過ぎましたし、NSDI-PTも三年目という節目の年ですから、地理情報システムを単なる閲覧システムに止めることなく、当初に意図した地理情報を活用した資料作成システムとしての可能性を模索し、年度末には一応のプロジェクト報告を行うべきであろうと考えます。 そのような観点から、プロジェクトの一つの可能性を示すシステム構築の提案を委員会宛に致しましたので、関係各位のご意見を求めるべく『鄙からの発信』にも提案を公開します。


「取引事例調査に資するシステム開発提案」
一、開発する実験システムの概要
1.オフライン処理
 オフライン処理を原則とし、Yahoo地図からデータを受け取るのみである。Rea Mapサーバへの送信は行わない。
 ※最終的にはオンラインシステムであるべきだが、サーバ構築に伴う手続きと経費などを考えれば、システムの可能性を示すものとして、また稼働の容易さを考慮して取りあえずは会員が単独で利用するオフラインシステムで構築する。 なお、Yahoo地図API利用に関しては既に契約済みである。
2.調査対象とする事例元データ
 調査対象とする事例元データは、各会員が自己のPCに保存済みの事例調査地点基本データ(XMLファイル)を取り込んで、利用する。
 ※各会員の利用するスタンドアローンPC内における処理であるからセキュリテイに関わる新たな問題は生じない。
3.開発する「仮称 Rea Mapクライアント」の地図情報機能
Yahoo地図上にて事例地位置を特定し緯度経度情報を取得する。
 ※事例元データを取り込んで地図を検索すると、ジオコーデイング機能によりネット接続するYahoo地図からおおよその場所を検索して表示する。(位置表示される地図縮尺は1/3000もしくは1/8000) さらに地形図等資料により具体的な場所を1/1500図面にて特定し確定することにより、当該場所の緯度経度情報を取得し事例ファイルとして保存する。(保存ファイルはCSV形式が好ましい。)
4.各種施設距離情報の取得
 並行してYahoo-API(ルーテイング機能)を利用することにより、事例属性データとして所要の施設名称並びに道路距離情報を取得する。(Yahoo Mapとネット接続されていることが条件である)
取得する属性データは最寄り駅、最寄り小学校、最寄り商業施設、その他特定施設または地点への道路距離情報である。 各種施設については、予め設定した条件に基づく自動取得(あとで変更可)、あるいは施設名を入力して道路距離情報を取得保存するものである。
二、その他の条項
1.会員間交換用ファイルの作成及び印刷
 PCに保存されるファイル内のデータ項目は、事例番号、所在地等の基本的事項の他に施設名称と距離情報、並びに緯度経度情報である。この保存データは会員間(共同して調査を行う会員間)でテキストデータ交換を可能とし、同時に取得保存データの印刷機能も用意する。
 
2.ファイル交換
 交換したCSVファイルをRea Mapクライアントにて開けば、Yahoo地図上に位置が表示される。エクセルで開けば加工も用意である。
3.地図の印刷
 地図の印刷は、(a)複数事例地の位置図印刷及び、(b)単体事例地について所定の書式にて印刷(PDF化)の、二方法を用意する。 
 ※位置図の他に求められる地形図については、ドキュメント管理ソフト(フリーウエアもしくは廉価なものが望ましい)を利用して、地形図のスキャニング、切り取りコピーという行程を経て、前記PDFファイルに貼り付ける。

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