元々からしてクリスマスに縁が有る方ではないけれど、今年のクリスマスは全く無縁だと思いながら北風吹きすさぶなか畑仕事をしていたら、見知らぬ弔問客が現れて曰く、「お寂しくなりました。お幾つでしたか?」と尋ねる。 没年を答えると、「まあ、年に不足はないから。」と申される。 たしかに平均寿命を越えた高齢だったから、年に不足はないけれど、弔問客に言われたくはないと、少しむっとする。 年に不足が無いとは喪主側のセリフであり他者にいわれる筋合いはなかろうと思うが、今年はよく聞かされたセリフである。 日本語の乱れも極まったというべきなのだろうか。
鑑定協会のメルマガが来春の役員選挙について報せてきている。噂で聞こえてくる次期会長候補者は鑑定協会初、類似業界でも例が乏しい女性候補者のようである。 パブリシティよろしきを得れば世間の耳目を集めることであろう。 選挙の都度、課題山積がいわれるが、こたびは単なる前置詞ではなく、まこと課題山積の折から、火中の栗を拾うに等しい出馬であろうと考える。 それだけに蛮勇をふるっていただきたいと願うけれど、いざその任にあれば、なかなかそうもゆかぬのであろう。 鑑定業界はすでに「茹で蛙」状態にあるのだろうと思えるが、冷水を浴びせて眼を覚まさせることができるだろうかといえば、人ごとみたいで少し後ろめたい気持ちである。
茫庭のすみに水仙が開き始めている。 いまはバラやシクラメンやポインセチアが供えてある父母の霊前に、正月は庭の水仙が供えられようと思っている。
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