渋川春海という名前をご存じですか。 1600年代:江戸時代前期(綱吉の頃)の日本にこんな凄い科学者がいたのだと初めて知った。地動説(ガリレオの宗教裁判は1620年頃)を認識し、日蝕月蝕を予測計算し、地球儀・天球儀を作り、太陰暦を作ったという天才である。 加えて和算(日本独自の代数や幾何)を作り出した関孝和も名前は知っていたものの詳しい事歴はこの小説で初めて知った。
全て「天地明察」という小説からである。 小説としても面白い本であり470頁を一気に読み切った。 当時の碁会所の様子、家光の異母弟で会津藩主の保科正之とのつながりなども面白く読めた。 渋川春海が学問にかける情熱が好ましく描かれ、当時の日本において暦が社会に占める位置も興味深いものがある。 小中学校の教科書などで、紹介されるべき人物であろう。
「天地明察:角川書店」
渋川春海(国立科学博物館HPより)
某日某所にて、とても好ましい感じの植栽をみかけた。 今は山茶花(右)、初夏には百日紅(左)が楽しめるだろう。
《この記事:No.1999 次号は2000号である。》
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