しばらく草深包丁について記していない。 サイトリニューアルを機会に習熟をかねて駄文をアップし続けているついでに、今朝の朝食を記事にするのである。 お気に召さない方は申すまでもないこと、スルーして下さい。
さて草深包丁を自称するようになってから数年は経つように記憶します。 陋屋茅庭におけるたまの野外料理に始まって、茫猿の常備菜、両親の食事と書いてきましたが、最近は料理のレパートリーが狭くなってきています。 なぜかと申せば、多人数はもちろん三人分二人分の食事を造るのは、食する人の笑顔や食べっぷりが楽しみですし、材料のロスも無いし手間もリーズナブルです。 しかし、独り分はいけません。炒め物などはついつい量が多くなってメタボの原因となりますし、刺身など生ものも孤食を楽しむまでの心境にはまだ至っていません。 なにより材料のロスが意外と多いものです。
とは云っても、スーパーやコンビニの惣菜売り場を漁るほどの老境でも心境でもありません。 そうすると煮物中心にどうしてもなります。 先ず作り置きができるし、作り置きの方が旨い場合も多い。脂分をあまり使わないから、今の茫猿の口に合うしスリムな体型造りにもってこいです。 (注)決して歯が悪くて固いものが駄目なわけではございません。 茫猿の奥歯は筋金入りのインプラント装填済みです。
そんなこの頃の朝食その一、買い置き卵料理。 料理と云うほどのものではありません。 買い置きする1パックの卵はついつい冷蔵庫のなかに忘れてしまいがちです。といって、毎朝目玉焼きというのも芸がないし好みでもありません。 そこで、ふと思いついたのが、オーブン玉子焼きスライスチーズ乗せです。 アルミ箔に卵を落とし、スライスチーズを適当に切って乗せてオーブンで焼くだけ、料理とも言えない惣菜ですが、これが結構旨い。 調味料一切なしでもチーズの塩分と卵とチーズの旨味が合わさって朝食の副菜には十分なのです。 今朝は少し焦がしてしまいましたが、ピザと同じでチーズは多少焦げた方が旨いと思っている茫猿です。 今一品は話題の煮物炊き合わせ作り置きです。
自作大根の炊き合わせですが、これでも二種類あります。 一つは大根、馬鈴薯、人参に水煮シーチキンを加えて炊きあげたもので醤油味です。 もう一つは大根に干しエビと冷凍保存する油揚げと出汁昆布を加えて味噌味で炊きあげたものです。 大根の煮物の要領その一は、大根を米のとぎ汁で下煮をすること。 要領その二は、酒の量を惜しまず炊きあげることであり、砂糖味噌醤油の味付けは最後にすること。 要領その三、これが一番大事なこと、炊きあげて直ぐでも食することはできるが、余熱で十分に味をしみ込ませること、できれば一夜をおいて翌日に軽く火を入れて食すれば最高です。 食した残余は保存食器に入れて冷蔵庫保管すれば、二、三日してさらに旨味を増した一品となります。 出汁昆布も途中で引き上げて、小口大に切って一夜をおけば結構いけます。
草深包丁といえば、来月に一組十数名、五月にも一組十数名の鄙緑陰・草深包丁の予約が入っている。月が替わればメニューを考え始めなければならないのである。 『鄙からの発信』サイトと同じことでリピータの数と回数が茫猿の自信を深めさせ、努力を惜しまないようにさせるのである。
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