黄金週間とはずいぶんと懐かしい呼称である。 現役の頃は暦をながめながら、今年はどんな連休にするかと日程を考えたものだと思い出す。 今朝は昨日に較べて恨めしいほどの五月晴れ快晴である。昨日と今日が入れ替わるわけもない憂き世の習いを思うのである。
茫猿にとって連休は、昨年から特別の意味を持つようになった。連休が終われば母の三回忌がやってくる。二年前のあの喧噪が嘘のように閑かな今朝の我が家である。 母の日も近いことから、薔薇を供えようかカーネーションにするかと考えたが、結局、庭先のハナミズキ二枝を供えることにした。
母も父も慈しんだ花々である。 牡丹も芍薬も躑躅も、あの頃と同じように もうすぐ咲きますよと、語りかけながら供えてみれば、返すことのできない歳月というものの重さを今さらに思わされるのである。
好天に誘われたのでしょう。先ほどこの春一番の牡丹が咲きました。
(2012.04.27 04:30 追記)
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