陋屋の薮を掃除していて、危険物に接近遭遇しました。 夏草とくにツタ草が繁茂して川っぷちの生け垣を覆っていましたから、それを除去していたときのことです。
この時期に生け垣を覆っているツタ草を除く時にはアシナガバチの巣に注意するのです。過去に知らずに巣を除去してしまい蜂に刺されたことも何度かありましたから、彼らの識別圏を警戒している蜂を注意しながら鎌を使っていたのです。
ツタ草を引いて枝が大きく揺れ、蜂の巣が目に留まったときは既に遅かったのです。 目にはいった巣はアシナガバチの巣ではなく“スズメバチ”でした。我が陋屋にスズメバチが巣を作ったことはなく、油断したというよりも意識すらしていませんでした。
気づいて身を屈めたときは時既に遅く、一匹のスズメ蜂が茫猿の首筋をめがけて攻撃してきました。首筋に鋭い痛みを感じると同時に、茫猿は退散したのですが、首の腫れは四日ほど続きました。 幸いというか、野育ちの茫猿のことですから、ミツバチやアシナガバチの空襲攻撃は何度も受けていましたから、蜂の刺毒には抗体免疫があったのでしょう。おおごとにはならず、医者の世話にもならず済みました。
今日、そっと巣に近寄り確認しましたところ、枝に下がっている巣の直径は20cmくらいで、スズメバチの姿は確認できませんでした。巣を撮影する時に蜂の存在を確認しようかとも考えましたが、「君子危うきに近寄らず」と自重しましたので、写真に蜂の姿はありません。巣の右上にあいている穴が出入り口のようです。
関連の記事
- Dumb Ways to Die : 2013年12月12日
- 危険な遊戯 : 2006年8月29日
- 卯建の街・追録 : 2006年6月13日
- 鄙里の野生 : 2016年6月29日
- 膨張するリートの危険 : 2007年3月27日
- 2014年・菅原文太の遺言 : 2014年12月30日
- 十三夜 : 2014年9月7日
- 疚しくない饒舌 : 2014年3月25日
- 氷雨に読み伊吹颪に読む : 2018年2月26日
- 軒瓦とフェレット : 2008年11月26日