更新にこれだけの間隔が空いたのは久しぶりです。睦月晦日の前後に下書き原稿を幾つか用意しましたが、ISIS またはISILとも呼ばれるイスラム過激派組織( Islamic State :イスラム国)に拘束されて、生命の危機に瀕している日本人のことを思えば何を書いても虚しく思っていました。同時にマスコミ報道やiNet記事以外に情報の無い者が迂闊なことは書けないと躊躇していました。 日本人二人の生命が奪われ、ヨルダン人パイロットの安否も定かでないという結果を前にすれば、何も書けなくなっています。
この事件をどのように考えるべきか、事件の背景について、対処方策について、そして今後の対応施策について、これから諸方面の識者による様々な解説が行われるであろうが、優先されなければならないのは「後藤健二氏」が何を伝えていたのか、何を求めてISIS支配地域に入ろうとしたのかであろうと考えている。
《その後のピケテイ氏》
ピケテイ氏が来日し、NHKではクローズアップ現代で単独インタビューを放映し、翻訳者山形浩生氏も出演してニュース深読みでも解説をしている。 「 r > g 」がもたらす格差の拡大、その対応策について議論が深まりつつある。クローズアップ現代でのNHKのまとめは、以下のとおりである。
議論が沸騰する中、ピケティをよく知る経済学者らは、彼が敢えて“挑発者(Provocateur)”の役を任じていると指摘する。格差拡大論はあくまで導入で、本当に彼が深めたいのは、資本主義をどのようにコントロールすればいいのか、民主主義や社会のあり方についての議論だというのだ。21世紀型の資本主義と国家の関係をどう考えるべきか。
《如月節分》
日が落ちれば冷え込みはまだまだ厳しいが、日射しはあきらかに春めいている如月そして節分である。庭の片隅でマンサクの花が開き始めた。小さな花だけれど、冬枯れのなかでは赤色が鮮やかである。
畑の土手ではフキノトウが顔を出している。幾つかを摘み取って蕗味噌を作ってみる。
梅の枝越しに眺める伊吹山は真白に輝いているが、梅の蕾は大きく膨らみ開花も間近だろうと思われる。
《追記》真偽はさだかでないけれど、後藤氏と湯川氏について様々な情報がiNetに流れている。いわく、外務省が後藤氏へ渡航中止要請を行ったと云う件、あきらかにされていない後藤氏と湯川氏の関係、湯川氏の不可解な行動 等などである。
今夜の月齢は13.6、晴れた夜空に寒々と、また冴え冴えと昇っている。
明日は立春、春のおぼろ月もそんなに遠くはない。
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