秋たけなわ

朝夕は十一月らしく肌寒い昨日今日であるが、昼中は汗ばむ暖かさである。台風で収穫が遅れていた渋柿を採り入れて、皮をむき風通しの良い軒先きに吊るした。昨年と比べて収穫量は半分であるが、そのぶん一回り大玉である。干し柿に良い北風が吹くかどうかの天候次第ではあるが、暮れ前には干し柿が出来上がるであろう。

赤い柿の実には青空がよく似合う。

収穫後の柿の木には「木守り柿」を残しておく。木守り柿とは、収穫を感謝し野鳥へのお与えとして梢付近に一つか二つ残しておく柿の実を云うものである。

「 木守り柿 面影しのぶ 蒼き空 」(茫猿)

台風がやって来る前に種を蒔いたエンドウが芽をふき大きくなっていた。寒風に耐えて冬を越せば、来春には花を咲かせ実をつけるであろう。霜が降りる前に枯れ草を敷いてやらねばなるまい。雑木林の木陰には、石蕗(ツワブキ)が咲いている。色どりが乏しくなった晩秋にはひときわ鮮やかに映える黄色である。

もうしばらくすれば、ミカンやキウイの収穫である。畑では大根、蕪、葱、人参、法蓮草などが食べ頃になってきている。北風が吹き霜が降りれば、柿の剪定、雑木林の下枝下ろし、枯れ枝の焼却などなど、秋冬の野良作業が待っている。

 

 

 

 

 

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